面子の国中国に建前で立ち向かってはらちが明かない
垂(たるみ)秀夫前中国大使が昨晩NHKBSの国際報道2025に出演してました。
高市総理の台湾有事発言の撤回はあり得ないと強調してました。
番組のキャスターが垂さんのことを外務省きっての中国通と紹介してきました。
そうした人物の発言だけに影響があります。
私は「国家のありよう」という垂さんの判断の基準が気になりました。
元外交官として国家の建前を最大の理由に押し出していました。
この立場をとると対立が深まることがあっても解決への道は見出せません。
日中対立は確実に長期化しますしそれは垂さんも認めていました。
中国も国家の立場で反発を強めています。
面子重視の国が旗を降ろすはずがありません。
垂さんも高市さんの台湾有事発言に対し中国の怒りは強いことを認めていました。
中国のようなことを国があることを国民に知ってもらい対中戦略を見直す機会だとも述べていました。
この発言からは日中関係の冷え込みで生活自体が脅かされる国民の痛みは感じ取れません。
国民生活は国家の建前に脅かされてしまいます。
イデオロギーを前面に掲げた戦前外交のようです。
違和感があります。
1972年の日中国交正常化で確認された原則を無視することはできません。
中国を代表するのは共産中国だとの主張を理解し尊重するとした事実から離れることはできません。
高市総理の台湾有事の発言はこの大原則を壊す恐れがあるから問題となっています。
元外交官がここを無視して国家の進路を述べる態度には首をかしげます。
外交は面子ではなく現実を観て柔軟に対処する方策だと考えます。
私は原則を破ってしまった日本側がまず発言を撤回して原点に戻ることが大切だと思います。
本日立民の岡田元外務大臣が小田原で会員向けの懇談会を開きます。
佐々木ナオミ衆院議員のタイムリーな企画です。
岡田さんは国会で高市発言を引き出した当人です。
高市総理との国会でのやり取りだけでなく垂発言についても伺ってみます。

