平成の二宮金次郎は、農業と教育の融合を目指します。

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(写真は、7月20日、小田原市尊徳記念館で開催された報徳の集い 子供たちが二宮金次郎のことを学び発表しました。)

二宮金次郎少年が薪を背負って本を読んでいる像は、まだまだ全国各地の学校で建っているはずです。苦労を乗り越えて一生懸命勉強に励む象徴です。

金次郎少年の頑張る姿は、国家のために身を粉にして尽くす姿と重なり合い、戦前の軍国体制にとって都合良く利用されてしまった歴史もあります。

軍国主義と結びついたマイナスイメージがありためアレルギー反応を起こしてしまう方もいらっしゃると思います。実は、私もそんな一人でした。

郷土の偉人だから、その昔、小学校の遠足で小田原市栢山にある生家に行ったことがあるから程度の存在でしかありませんでした。上辺だけでした。

しかし、二宮金次郎を少しずつ学ぶにつれその偉大さ気付きました。特に荒廃した地域の再生の手法の緻密さと巧みさは驚くばかりです。

町長を経験した私にとって偉大な師の一人です。896の自治体が消滅する危機にあると政府系の研究会が発表しました。平成の二宮金次郎が必要です。

二宮先生の教えを学び、農業の再生に少しでも役立てないか「あしがら平野一円塾」を立ち上げました。荒廃地の再生を目標においています。

荒廃地の開墾するのに子供たちと一緒に取り組めないか検討を始めました。メンバーの一人で小田原市会議員の小澤峯雄さんの熱い思いがあります。

一昨日、昨日と二日続けて打ち合わせの機会がありました。一昨日は、小田原市教育委員長の和田重宏さんと意見交換をさせていただきました。

和田さんは不登校の子供の対応にずっと関わってこられた方です。荒廃地の再生と子供たちへの教育を結び付けられないかと投げかけました。

あくまでも素人考えですが心を病んだ子供たちにとって土に触れる体験を通じて心を癒すことができるのではないかと思ったからです。

不登校の問題は今や子供たちだけでなく成人した後の大人にも大きな問題となっていて閉じこもったままの青年が激増しているとのことでした。

とにかく最初の一歩を踏み出そうとしています。小田原市内で適地を見つけ子供たちと一緒に農業体験をすることを当面目指します。

二宮先生の真骨頂の農業の再生に加え、心を病んでしまった子供たちの心のケアのお手伝いをしたいです。仕組みを詰めて行くことにしてます。

こうした取り組みを通じて新たな二宮金次郎イメージを創りたいです。荒廃地だけでなく子供の心の田んぼを同時に耕して癒すスーパーマンの誕生です。