昨年の1月27日、垂直離発着型の新型輸送機オスプレイの普天間配備に反対する集会が東京日比谷の野外音楽堂で開かれました。

私は、この手の集会に出るのは初めてでした。こぶしを振り上げてエイエイオーとやるのがどうも苦手で避けてきました。

なぜ参加したのかと言いますと沖縄で幅広い層の政治勢力が結集しようとしていると聞いたので実際に確かめたかったというのが本音です。

私は、沖縄には関心を持ち続けていました。政府の地方分権改革推進員会の委員時代に沖縄へ意見交換会に参加しその思いは倍加しました。

太平洋戦争で唯一の地上戦を強いられた地域です。その後は在日米軍基地の四分の三近くを引き受けさせられている実情です。

問題となっている普天間基地を望む嘉数の丘に登ると住宅密集地や大学に隣接している基地の姿にあ然としない人はいないと思います。

そこに新型の輸送機の配備です。反対運動が高まらない訳がありません。保守、革新の壁を越えて幅広い沖縄の政治勢力が結集したことが良くわかりました。

この集会でひときわ注目を集めたのが沖縄の県都、那覇市の翁長雄志市長でした。元自民党沖縄県連で幹事長を務め沖縄保守政界のエースです。

「オール沖縄」という言葉を何度も口にしました。「沖縄は決して後戻りしない!」とオスプレイの配備への反対に向けて決意を明らかにしました。

11月に沖縄県知事選挙が行われます。翁長市長が立候補することが確実視されてます。対抗は、仲井眞弘多知事が出馬に強い意欲を持っています。

仲井眞知事といえば普天間基地の名護市辺野古への移設を反対姿勢から一気に容認へと豹変した人物です。沖縄県民の願いを踏みにじった印象が強いです。

朝日新聞の報道ですと翁長市長に大きく水をあけられているということです。根拠は自民党の独自調査だと書かれていました。

具体の数字はわかりませんが当然の県民反応だと思います。しかし、安倍政権にとっては、政権の基盤を揺るがす由々しき重大問題です。

アメリカへの約束を果たせないとなると決定的に信頼感を失います。徹底してこき下ろした鳩山政権と同じ轍を踏むことになってしまいます。

安倍政権の焦りがオスプレイの佐賀空港への移設を急がせたと朝日新聞は分析していました。さもありなんと私も思います。

翁長市長を支持する勢力を猛然と切り崩しにかかってくることは間違いありません。しかし功を奏するとはとても思えません。

幅広い勢力が県内への基地移設に反対しています。オール沖縄という構えで政府に対抗しようとする流れを止めることは困難だと思います。

安倍政権が強引さを増せば増すほどオール沖縄の結束は強まりそのすそ野もじわじわと広がることになると私は見ています。

11月の沖縄県知事選挙では翁長市長の圧勝という結果になると思います。選挙は、10月30日告示、11月16日投開票となっています。

11月16日は沖縄に新しい時代の到来を告げる画期として記憶される日となるでしょう。日本の進路にとって決定的に重要な日となることは言うまでもありません。