ミニミニミニ植物工場出現!

昨日、開成南小学校で開成町環境フェアが開催されました。木材を使った工作、家庭の省エネチェック、太陽光発電といったテーマで展示がありました。

体育館で地震防災の講演会、グランドでは消防車も並び防災のキャンペーンも行われていました。グランドは強烈な日差しでしたので難行苦行だったと思います。

我々の酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会は、植物工場をテーマに初参加しました。工場と言ってもラック一つ分です。とても小さな工場です。

愛知県豊橋市に本社のあって施設農業を手掛けているプラネットが開発したものです。研究会とタイアップして神奈川県西部でも広げようとしています。

既に沖縄県でこのシステムを拡大した大規模植物工場を昨年秋に操業を始めました。沖縄県は施設整備費は全額補助金だということです。

わが地域は、沖縄県のように補助金に頼れません。大型植物工場を目指すのではなく小さく始めて大きく伸ばすことを目指すことにしました。

まずは最小単位のラック一台分を南足柄市の農家の小屋に設置してもらってどうした種類の野菜やハーブが適当か実証実験してもらうことになりました。

開成町環境フェアとタイミング的に合ったので出展しました。ハーブ類を中心に展示しました。それなりに関心を呼びました。

開発メーカーだけでなく実際に設置する農家の方が説明をしました。大人の背丈より低い白いラックで清潔感があります。

ラックに棚にトレーが乗っていてポット型の鉢に野菜やハーブが育っています。ウレタンマットがトレー底に敷いてあって栄養分が入った水が循環する仕組みになってます。

光は蛍光灯とLEDの併用です。LEDは白が基調で赤が混じっています。赤色の光が植物の生育を早めるということでした。

実際に食べてもらいました。スウィートバジルが人気だということで、勧めました。女性の方々の関心を引いていました。説明者も手ごたえを感じていました。

女性の方にこのシステムで出来た野菜を収穫してもらい、料理教室を開いてもらったりすればまた違ったキャンペーンができるのではないかと思いました。

最小単位のシステムで40万円ほどです。これに施設改修費を入れても大した投資にはなりません。後は人件費と空調などの電気代です。

できた野菜やハーブをきちんと売りさばくことができるかどうかです。朝市や直販所で売れ筋を点検したりレストランに売り込むことも考えています。

二宮尊徳先生の教えの中核に「積小為大せきしょういだい」という言葉があります。この教えそのものの取り組みです。農家の方の取り組みを応援します。