軍師官兵衛にはまってます。

一週間が早いです。そう感じるには、何か指標がなければなりません。私にとっては、毎週日曜日夜8時からのNHKの大河ドラマ『軍事官兵衛』です。

きょうは、官兵衛の日だとふと気づくとともに一週間の速さを感じています。大河ドラマにはまるのは、久しぶりです。子供の頃以来のように思います。

軍師官兵衛、一時は視聴率が下がったとか伝えられていましたが、このところ本能寺の変とかドラマの見せ場になってきて視聴率も上昇気流です。

昨晩は、「中国大返し」でした。中国地方の覇者、毛利との対決から一転、京都にかけ上り信長を討った明智光秀を倒す離れ業を仕掛けました。

ピンチとチャンスは紙一重です。冷徹に流れを読み決して無茶はしないでいて勝負と見たら一気に攻めるダイナミックさに魅力を感じてしまいます。

それと俗に言う孫子の兵法、戦わず勝つための水面下での工作の大胆さに感心してしまいます。軍師として捨て身だからこそ知恵が浮かぶのでしょう。

軍師官兵衛の生き様の決定的な影響を与えたのは捕らわれの身となり生死をさまよった時期であることは間違いありません。何かを悟ったのだと思います。

人間、苦境に陥ってもそこを突き抜けると全く世の中の風景が違って見えて新たな生き方への決意が出てきます。自らに対する自信も増します。

時代は、戦国時代ですので武将は常に生死の境を生きざるを得ません。この時代を駆け抜けるには、生死を超越した何かをつかまざるを得ません。

官兵衛は、捕らわれの身の最中、悟ったのだと思います。救い出された後は、いわばおまけの人生です。怖れが消えて乱世を見通す眼を得たに違いありません。

さてさて現代に目を転じてみますと地球全体が乱世の様相を呈してきました。平和がいたるところで脅かされています。何かおかしな方向への流れを感じます。

現代の地球に必要な軍師は、戦争の軍師ではなりません。決して地球大戦争に発展させることの無いように仕掛ける平和のための軍師です。

物事単純化して勇ましいことを言うことは簡単です。煽り立てる訳ですので大衆がついてきやすいです。勢いを創りやすいです。

それに引き換え、戦わないことを旗印で進むのは大変です。熱狂した大衆から、弱腰という批判を浴びせられて威勢の良さに負けてしまうからです。

平和を国家目標と掲げてきた日本でも勇ましさが目立ち出しました。軍師官兵衛のような透徹した眼を有し平和のための策を練る軍師の登場が待たれます。

このままではいつか歩んだ戦争への道を再び歩みかねないと危惧してます。何かできることはないか知恵を絞って行動に移す時期になりました。