頑張れ地方議会!。
ヤジ、号泣、薬物。次々と出てくる地方議員のスキャンダルにはあ然とします。住民から選ばれているという責任感が余りに乏しいことに驚きます。
地方議会に対する信頼がなくなるだけでなく、呆れてしまい地方議会の存在自体に無関心になってしまうのではないかと心配しています。
地方分権改革によって地方自治体が自ら決定していく分野が拡大しています。地方の重みは増している訳です。その担い手がしゃんとしなければなりません。
担い手とは首長と議会です。どちらも選ぶのは住民です。この三者のバランスが崩れてしまうとおかしな社会になってしまいます。
昨日のブログで触れたように首長の権限がどんどん増大しています。教育分野も首長が仕切り役として登場使用する時代となりました。
住民から選ばれた首長がこれまでは教育関係者の聖域とされてきた世界に足を踏み入れて住民目線で合意形成を図ることは好ましいことです。
しかし、一方で首長は人事権を有する権力者です。これまでの進め方を一方的に変更し首長の思うがままの改革を進める危険性もあります。
ここで力を発揮しなければならないのが議会です。チェック&バランスがあってこそ社会は安定性を保ちながら漸進的に変革させていくことが可能です。
議会のその権威は住民から選ばれたところにあります。全体として見れば首長と全く同等です。おかしなことがあれば怖れずに見解を述べる責務があります。
神奈川大学の政策過程論の答案の採点が昨日終わりました。首長の権限が増大している中で理想の首長の在り方を論じてもらいました。
首長の独走や独裁を抑えるために議会に頑張って欲しいという見解を支援す学生が意外に多いのに驚きました。若者が議会に期待感を持っていました。
首長の指導力が発揮できるようになることと合わせて議会のレベルアップを果たしてバランスを取ることを求めています。若者の捨てたものではありません。
地方議会に対し不信の目が向けられている今は地方議会を改革するチャンスでもあります。危機感を持って議会改革に乗り出して欲しいです。
議員はもっと現場に出て勉強する必要があると思います。首長の目玉は二つだけです。議員の目玉の数を合わせれば首長を圧倒します。
現場で問題点を探り、それを論理的にまとめ上げて議会の場で提言できるようなスタイルを身につけることができれば議会は政策提言の場となります。
議員は足で稼ぐジャーナリスト的な能力を備えることが求められます。首長や行政におねだりするみたいなスタイルは完全に時代遅れです。
個々の能力をもっと高めることが大切です。みんなでお手てつないでみたいな研修では個々の能力はアップしません。研修のあり方も再検討の必要があります。
地方は首長に権限が集中しいわば首長の時代の到来です。だからこそ地方議会がもっとその能力を高め存在感を発揮しなくてはなりません。
地方議会がしっかりすることが地方が自らの地域は自ら創造していくという本来の姿を取り戻すためのカギを握っていると思います。