理化学研究所スーパーエース研究者笹井芳樹さんの自殺

(写真は、理化学研究所 笹井芳樹さん ウィキペディアより)

今月5日、STAP細胞の小保方晴子さんの指導教官であった笹井芳樹さんが自殺しました。衝撃的なニュースとして世界を駆け巡りました。

STAP細胞問題は、小保方さんの研究論文の不正から存在するか否か大きな焦点となってしまいました。これだけでも笹井さんの自殺に耳目が集まります。

更に笹井さんが再生医学研究分野で世界最高レベルの研究者であり笹井さんの手腕に日本の再生医療研究の未来がかかっていたことが衝撃に拍車をかけました。

笹井さんは、研究者として超一級であっただけでなく研究予算の獲得や民間企業の投資を呼び込む経営者的な才覚まで持ち合わせていたようです。

一言で言えば口八丁手八丁の最高のやり手だと言えます。やり手という言葉で笹井さんを表現するのは陳腐過ぎますが、上手い言葉が見つかりません。

笹井さんご自身、その自画像を大切にしていたはずです。しかし、STAP細胞の大きな躓きによって自画像が破壊される恐怖感に襲われたと思います。

あれだけ叩かれまくられますと誰しもおかしくなります。これまで積み上げてきた全てを失ってしまうという強烈な孤独な恐怖感が責め立てます。

そして遂に恐怖感が笹井さんのこの世の命を終わらせてしまったと推測します。苦痛から脱却したいという渇望が肉体の死を選びました。

傍から見るとあれだけの才能の持ち主がこの世から消えてしまうのは余りに惜しいですので、踏みとどまって欲しかったと考える人が多いと思います。

今笹井さんはあの世でどう思っているのか是非伺ってみたいです。まだまだ最期の叩かれた苦しみで歪んでしまった心を癒している頃だと思います。

しかし、いずれ時が経てば冷静に人生を振り返ることができるはずです。やり切ったと言える人生だったかどうかが問題となります。

もう少し歯を食いしばれば、小保方さんの研究を支えられ、自らの世界最先端の研究も何らかの方法で続けられる道があったはずだと悔いるのではないでしょうか。

人生、全員が与えられた使命があるというのが私の考えです。その使命を果たすために幾多の体験を積み、障害を乗り越え使命を達成するのだと思います。

笹井さんは類稀な才能を活かして再生医療の新境地を切り開く使命があったはずです。STAP細胞問題は大変なハードルですが試練に過ぎません。

笹井さんなら乗り越えて行けるはずだと神様が与えてくれた障害だったはずです。この節目を超える挑戦をされなかったのは返す返すも残念です。

霊魂は不滅だと私は信じてます。笹井さんが、生まれ変わって次の人生で再生医学の画期的な飛躍のために全力を挙げて欲しいです。合掌。