神奈川から東アジアの平和を拓く!パネルディスカッション

安倍政権が集団的自衛権の行使容認に踏み切ってから戦争と平和の問題を自分の問題として捉える人が増えてきていると感じます。

憲法9条の解釈を変更して押し切ったところに強引さを感じ取り、このままでは他国の戦争に巻き込まれてしまうとの漠たる不安感が漂い始めたように思います。

そうした不安感を一番感じているのは沖縄県民ではないでしょうか。太平洋戦争で激しい地上戦が展開され多くの一般市民が犠牲になった歴史があるからです。

その上戦後は、1972年までは米軍の統治下に置かれ、基地用地を収用されました。現在でも在日米軍基地の74パーセントが沖縄に集中しています。

更に尖閣諸島をめぐる日中間の対立が激しくなっています。尖閣問題で万が一の武力衝突が発生した場合は戦場となるのは沖縄である可能性が高いです。

一般の人が不穏な空気を感じてしまうのは止む得ません。もっと安心して平和に暮らせる道はないのだろうかと思っているは多いはずです。

こうした沖縄の一般の方々の感情に照準を合わせて東アジアの平和の問題を考えてみたいと思いパネルディスカッションを企画しました。

集団的自衛権の行使が不安感助長のターニングポイントとなったと思いますので、集団的自衛権の行使の専門家である柳沢協二さんを招きます。

元防衛庁の幹部で小泉内閣でイラク戦争への対応にあたった事務の責任者です。アメリカとの戦争協力を身を持って体験された立場からの意見を聞きます。

内閣官房長官や自民党の幹事長を務めた野中広務さんにも登場願います。沖縄問題や日中問題に実際に携わってこられましたし兵隊の経験もあります。

沖縄出身の政治学者として我部政男さんに加わってもらいます。近代以降の政治史に詳しい方ですので沖縄の持つ特別な感情を解説してもらいます。

中国の立場からの意見も不可欠です。東洋学園大学教授で東アジアの国際政治情勢を研究されている朱建栄さんが討論に参加してくれます。

一時期中国の中国の公安当局に拘束されていて今年の1月に解放されました。尖閣問題を始め日中関係についてお考えを率直に伺ってみます。

タイトルは、「神奈川から東アジアの平和を拓く!」で、副題として~沖縄基地問題と日中関係の打開を目指して~ と付けました。

神奈川は、全国で三番目の在日米軍基地面積が広い県です。アメリカ第七艦隊の母港となっている横須賀基地もあります。その地で今平和を考える意義はあります。

沖縄ほどリアルではありませんが戦争と平和を真剣に考える地として相応しいです。コーディネーターは私が担当します。本音の判り易い議論にします。

10月18日の土曜日午後6時から8時半まで横浜駅西口のかながわ県民センターホールで開催します。多くの皆さんに足を運んでいただきたいです。

10月18日は、在日米軍普天間基地の名護市辺野古への移設の是非が焦点となっている沖縄県知事選挙の告示直前です。関心を持つ方が増えることを期待します。