地球温暖化による人類の生存の危機、超一流学者からのメッセージ

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昨日、東京汐留のホールで地球環境問題を考えるシンポジウムがありました。5000円のチケットでしたが1000人の会場ほぼ満席でした。

主催したのは、日本経済人懇話会という経済人向けのセミナーを続けている団体です。会長は、神谷光徳さんで宗教団体の成長の家の元幹部の方です。

知人の紹介で神谷さんと知り合いになり幾度か意見交換しました。神谷さんからシンポジウムの招待状が届き参加させていただきました。

パネリストは、地球環境問題で日本の第一人者の山本良一東大名誉教授、植林の神様宮脇昭横浜国大名誉教授、世界的遺伝子研究者の村上和雄筑波大学名誉教授です。

山本さんは、地球温暖化の抑制ができずに地球が温暖化地獄となる時期が刻一刻と近づいていると何度も警告を発していました。

最新の動きとして、二酸化炭素の二大排出国、アメリカと中国で変化が見られると話していました。両国で地球温暖化打開への動きが出て来たということです。

アメリカでは、航空宇宙局のNASAの研究者が地球温暖化の深刻さを訴えて政府の政策にも影響を与えるようになってきています。

中国でも国家レベルで地球温暖化について対処しようという方向になったということです。地球環境問題を米中二国が仕切ろうという思惑があるということです。

日本は、こうした世界の大きな動きをどう見ているのか非常に気がかりです。米中二国に振り回され追いかけるのに右往左往は避けて欲しいです。

宮脇さんは、ふるさと本来の樹木を植林すること、この一点突破全面展開です。コンクリートの防潮堤を巨額な経費を投じて建てるより防潮林だということです。

東南アジアやブラジルの熱帯雨林でも応用が可能だとスライドでパワーポイントで情熱あふれる語り口で説明されていました。

宮脇方式で植林した地域が荒野のような状態から緑豊かな森林として再生した姿が映し出されると会場から拍手が沸き起こっていました。

宮脇さんは、木は日本植えれば林、3本植えれば森、5本植えれば森林と言われていました。今すぐできる地球温暖化対策は植林だという確信を訴えていました。

最後に登壇した村上さんは静かな語り口調でいかにも研究者という雰囲気を醸し出していました。科学はまだ何もわかっていないという謙虚さを語っていました。

誰が人間の遺伝子を書いたのか誰も判りません。137億年の宇宙の歴史、38億年の地球の歴史、すなわち自然が書いたとしか答えようがありません。

村上さんのお話しは、科学を超えて神の領域を語っているようでした。人も動物も全て同じ暗号の遺伝子の組わせでできているので元々は一つだと述べられてました。

その一つを何と呼ぶかです。私は神としか言いようがないと思います。その一つから全ての生命が成り立っているという真実を思い出さなくてはなりません。

超一流の皆さんの講演はどれもこれも示唆に富むものでした。人類が危機を迎えていることは良くわかりました。ではどうすればよいのでしょうか。

政治が覚醒しない限り崩壊の道は食い止められません。自然を再生する方向に舵を切り直す時期です。判り易く言えば治山治水から再スタートです。

また一人一人が行動を起こさなくてはなりません。宮脇さんは、温暖化対策の切り札として植林を提唱しています。一人一人が植えれば膨大な数となります。

最後に、この宇宙を運航している根本の力=神に対し感謝の念を抱き自然にもっと謙虚になる心を取り戻さないとなりません。そうすれば光が見えてくるはずです。