我が家のお嫁さんの口ぐせは、「ありがとうございます。」。

新しい道の人生勉強会で講師の杉田廣善先生は、毎回のように全てがありがたいという気持ちを持つこと、何にでもありがとうと言いましょうと話されます。

ありがとうは、有り難いですので、存在することが極めて貴重で奇跡だという意味です。奇跡的な出来事の結果存在しているのだから感謝しましょう。

杉田先生は朝起きたら一番に自らの生命の根本に(新しい道では、みたま様と呼び魂の奥底にある生命力の源を意味します。)挨拶しましょうと言われます。

「今日も生かしていただいてありがとう。」と声をかけること、その後、トイレにっておしっこをする時も同じようにありがとうと言いましょうと助言されます。

私も杉田先生の話しを聞いてから朝起きておしっこしたり一杯の水を飲んだりご先祖様に挨拶をする時、ありがとうございますと言うように心がけています。

朝のうちは感謝の気持ちを持ち続けることはできるのですが起きてから時間が経つとともに徐々に薄れてきます。忙しかったりすると尚更です。

NHKの記者時代は、今思うとひどかったです。感謝もへったくれもなくひたすらネタを思い求めて突っ走っていたに過ぎません。

当時は、深層を抉り出すみたいに肩肘張っていました。しかし、少しでも感謝の気持ちを持って日々過ごしていたかというと全く自信がありません。

町長に就任してからは、支援者の応援がなければ選挙に勝てませんし、住民の皆さんの協力がなければ政策が実現できませんので多少は気持ちが入れ替わりました。

それでも世のため人のために頑張っているのだからという気持ちの方が常に強く、人たちに支えてもらっていてありがたいという感謝の方が弱かったです。

町長時代、酒も断ち自分自身を厳しく律し使命を果たすために相当に頑張ったとは思います。しかし、感謝の気持ちで励んでいたかというと心もとないです。

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最近、我が家で「ありがとうございます。」という言葉を頻繁に聞くようになりました。孫を連れてしばしばやってくるお嫁さんの口癖です。

お嫁さんの実家の皆さんが健やかですかと聞くと、すぐさま「ありがとうございます。」と返ってきます。ちょっとした気遣いにもすぐに同じ反応です。

これだけ「ありがとうございます。」が自然と出てくる人に初めて知りました。息子は良いお嫁さんを見つけたと感心しています。

「ありがとうございます。」とともに生きていれば、接する相手は誰しも穏やかになりますので自分にも反射して心は平和になります。

心が常に平和であることほど貴重なことはありません。心が平和になればなるほどありがとうと言いたくなって心の平和は深まります。

自分の価値観を最優先に突っ走ることがすこぶる好きな私にとってお嫁さんの「ありがとうございます。」は、人生を見つめ直す力を持ってます。

92歳の母親と私の妻の我慢強さは、尊敬の領域です。更にお嫁さんの感謝パワーが加わり三代に渡るお嫁さん力に支えられています。「ありがとうございます。」