使命感に生き社会貢献企業を創る。

3日連続で村井俊治さんの話題です。測量学の分野で世界の第一人者になった方がなぜ地震予測へと踏み込んだかを知ってもらいたいからです。

村井さんは日本測量協会の会長に就いていられることから明らかにように日本を代表する測量学者です。世界的な権威の一人とされています。

東大教授から名誉教授となり功なり名を遂げました。間もなく後期高齢者の仲間入りの年齢です。じっとしていても尊敬は集まります。

しかし東大を定年で退官した後から新たな分野の研究に打ち込みました。GPSを活用して詳細に地表の動きを分析し地震の予兆を探す研究です。

専門の地震学者は眉をひそめます。地震学では地震を事前することは困難というのが定説となりいつの間にか予知という言葉が消えました。

莫大な国家予算をつぎ込みながら言い当てることができない現状に対して批判が噴出するのを避けるための地震学会の防護策だと推測します。

現在は、予知ではなく予測という言葉を使用しています。いずれにせよ地震学会から見れば、村井さんの研究は異端中の異端です。

村井さんの話ですと、予測ではなく占いの範疇になってしまうのではないかと言われたこともあったということです。それでもめげませんでした。

村井さんの今日の行動にとって決定的なのは3・11の前の実体験です。GPSを活用してデータ分析をしていて明らかに異常が見つかりました。

発表するかどうか迷ったということです。結果として3・11は発生し2万人近い人がなくなるという甚大な被害をもたらしました。

村井さんは悔やみました。これ以降、たとえ批判を浴びようとデータの分析から異常があったら発表しようと決意しました。

社員2人の小さな会社を立ち上げて分析した予測データを有料で流すことにしました。有料と言っても個人なら月200円プラス消費税です。

法人でも月2万円です。会社の詳細は地震科学探査機構(JESEA ジェシア)のホームページを開いてみて下さい。

5月5日の首都圏地震を正確に言い当てマスコミでも話題となりました。会員は23000人まで増えたということです。

それでも半分ボランティアの社会貢献企業です。村井さんと社員の皆さんが、使命感に燃えているからこそやって行けるのだと思います。

こういった姿勢の企業がどんどん増えてくれば社会は良くなると思います。社会貢献企業が存続できるような経済社会こそが理想です。

社会貢献企業を支える根本は、創業者の使命感です。年齢を撥ね飛ばし進んでいる村井さんの生き様に大いに刺激を受けました。

私も現在活力ある地域社会を創るための町づくり会社を設立しようと模索中です。村井さんの生き様に学び頑張ります。