人生100歳時代、可愛らしく年を重ねる。
日本は、戦後のベビーブームの団塊の世代の皆さんが高齢者の仲間入りして「超高齢社会」に突入しています。
総務省の統計ですと65歳以上の高齢者人口が3296万人で日本の人口の4人に一人、75歳以上の方が1590万人で8人に一人です。
75歳以上の高齢者の方を後期高齢者と言います。その割合が8人に一人ということは、ちょっと見渡せば後期高齢者がいられる感じです。
もっとも日本は世界一の長寿国です。団塊の世代が頑張って長生きすれば子供の数が減っている訳ですので高齢者の数も割合も増えます。
厚生労働省の統計では100歳以上の高齢者の数が58820人と増え続けていますす。いよいよ人生100歳時代も夢ではありません。
51234人は女性で何と87パーセントです。1914年生まれですので戦争で多くの男性が戦死しているのも影響しているかもしれません。
ところで私の母親は今年92歳です。自分のことは全部自分でやるのはもちろんのこと、庭の草刈りや畑仕事もこなします。
居てもらわなくては困る存在です。身の回りのゴミ出しや散髪屋さん、行きつけの病院、手押し車を押しながら歩いて出かけます。
耳が遠いのと腰が曲がっていることを除けば元気そのものです。息子の私は大きな選挙に出ては負け苦労をかけていますので肩身が狭いです。
でも母が元気であることは本当にありがたいです。先日、母親が定期的にかかっている病院の事務の方や看護師の方にお会いしました。
母の話しになりました。「本当にお元気で、どこか可愛らしくて自分もお母さんのように年を取りたい。」と言われました。
可愛らしく年をとるという言い回しが有り難くもあり微笑ましく感じられました。とても良いほめ言葉だとうれしかったです。
可愛らしく年を取るためにはどうすれば良いかというと日々くよくよしないで堂々と生きることより他にないのではと思います。
母を見ているとつくづくそう思います。肚が座ってます。なるようになる、ケセラセラ的な人生観が背後にあるように思えてなりません。
楽しむことは楽しみながらくよくよしないことを心がけて行くと自然体の生き方になり可愛らしくなるのかもしれません。
母も100歳まであと8年です。100歳の坂は楽々と越えられそうです。ただし、息子がこれ以上苦労をかけないという条件付きですが…。