スコットランドの独立住民投票は究極の民主主義革命です。
スコットランドの独立をめぐる住民投票の開票が始まりました。全世界注目の結果は、午後には判明すると伝えられています。
私は、スコットランド住民ではありませんが独立賛成です。それぞれの地域の統治を担う地方政府への分権の究極な形として支持します。
そこに住む住民が一国として成り立ちうると判断する国民が多数ならば独立を認めることが正しい選択だと私は思います。
イギリスという国の信頼度がとか世界経済への影響があるとか安全保障上の懸念があるとか様々な意見があることは承知しています。
しかし、それよりも優先されるのは地域住民の意思です。独立派は、北欧型の社会福祉の充実を目指していると伝えられます。
北海油田から得られる豊富な税収を社会福祉の充実に充てたいと思うのは常識的判断です。イギリス国内にとどまっていてはできません。
また資本主義の行き過ぎで地域間の経済格差、特に首都ロンドンとの格差が広がったことへの反発も当然あると推測されます。
更に注目されるのは原子力潜水艦の基地の撤去を求めているということです。国家安全保障への地域からの挑戦だと言えます。
軍事基地があることによって緊張激化をもたらすマイナス面の方が強いという判断です。独自に非核戦略を打ち上げていることになります。
スコットランド独立を主導しているリーダーたちの気概と冷静な論の組み立てに感服します。一時の感情論とは全く別の代物です。
スコットランドの独立運動は、既存の世界秩序へ住民投票という民主主義的な手段を用いての挑戦だといえます。
イギリスを始め民主主義を標榜する国々は結果を尊重しないという選択肢はあり得ません。独立派が勝って結果無視は独裁です。
今日の午後は1917年のロシア革命の成功にように世界を揺るがす午後となるかもしれません。大大大注目です。
かりに独立派が敗れたとしても独立への歩みが止まることはないでしょう。今以上の自治権の充実を求めて運動は広まると思います。
独立するまで運動が続き住民投票が繰り返されるのではないでしょうか。究極の民主主義革命だと私には見えます。