(画像は、沖縄県 ヤフー地図検索より)

スコットランド独立をめぐる住民投票の結果は、独立NOと出ました。しかし今回の住民投票は世界に波紋を広げることは確実です。

まずはおひざ元イギリス国内での自治権拡大に関して税制や福祉、国家の基本とされる分野でどこまでイギリス政府が許容するのか大注目です。

当然のことですが自治権拡大はウェールズや北アイルランドにも波及します。自分たちにも認めろという声が起きない方が不思議です。

私は、パンドラの箱が開いたと思います。自治権拡大の流れは止まりません。ソフトランディングはそうたやすくはないと思います。

スコットランド独立運動をリードしてきたスコットランド民族党のサモンド党首が住民投票の結果を受けて直ちに辞意を表明しました。

素早い意思表示に政治家としての覚悟とセンスを感じました。独立運動の流れはこれからも続くとにらんでの行動だと推測します。

出処進退を直ちに表明することで党首としての責任問題をクリアし今後の運動展開に向けて指導力を発揮しようとしていると思います。

本物のリーダーであり、政治家だと思います。ぐずぐずしていませんし、打つ手が早いです。日本の政治家も学ぶ必要があります。

スコットランド独立の動きは日本にも影響を与えます。沖縄です。沖縄には少数意見とはいえ独立の動きは常にくすぶっています。

江戸時代は、薩摩藩に強引に藩内に入れられて明治政府からはいわゆる琉球処分により沖縄県とされてしまったという歴史があります。

先の太平洋戦争末期には沖縄で地上戦が行われ敗戦後はこれまた強引にアメリカ軍用地の接収が断行され在日米軍基地の島となりました。

差別され痛めつけられたという感情が底流に流れています。かつての琉球王朝のアイデンティティーにこだわりがあるのは当然です。

スコットランド独立運動の報道が出だした時から私は沖縄に波及すると直感しました。独立を指向する底流をある程度知っていたからです。

2007年4月内閣府の地方分権改革推進委員会の委員になって沖縄の地方分権改革について調査をし沖縄リポートを提出しました。

沖縄の自治権拡大について研究者や自治体の職員と議論する機会がありました。沖縄の皆さんの意見に直接触れる貴重な機会でした。

沖縄独立をめぐって論争する雑誌も刊行されていました。独立ではなく日本国として留まりながら自治権の拡大を目指す研究会もありました。

私が地方分権改革推進委員会委員を務めている頃は道州制議論も行われていて沖縄は単独の自治州となる意見が強いことも知りました。

九州の中の一つの島とされることは断じて避けたいという思いが強かったです。過去の歴史がそうさせていると思いました。

私は、琉球大学教授の島袋純さんがリードしている「沖縄自治研究会」という研究者と自治体関係者の勉強会の動きに着目しました。

島袋さんらは、沖縄自治州基本法試案まで作成していました。独立ではなく日本国憲法の中で特別の州となる道を提唱していました。

平和の島として沖縄の未来図を描けないか議論を熱心に積み重ねていました。この論議を活かす時期が到来したと思います。

実は、島袋さんはスコットランドの自治運動の研究者です。エジンバラ大学の客員研究員をされていました。

スコットランドの情勢を詳しく分析し、沖縄の自治権の拡大と平和の両立の道がないかどうか真剣な議論を起こすタイミングだと思います。

10月18日の土曜日午後6時より、横浜のかながわ県民センターホールで沖縄と日中問題を考えるパネルディスカッションを行います。

元内閣官房長官の野中広務さんら沖縄と日中問題に詳しいパネリストが揃っています。沖縄の自治と平和についても大いに議論します。