先端ベンチャー企業の集積で丸山の再生の物語を創りましょう。

植樹には遠藤社長(左)をはじめ360人が参加した=5日・山北町丸山

(画像は、タウンニュースより)

先週の土曜日11日付けのタウンニュースの足柄版に里山の森づくりの記事が掲載されてました。森づくりの神様の宮脇昭先生が指導しています。

開成町から山北方面を見上げるとぽこんと膨らんだような山が見えます。丸山と言います。私たちにとってふるさとの原風景です。

1990年代に山頂部分で開発が進みました。大手企業の研究所が進出するはずでした。ところがバブル崩壊でおじゃんとなりました。

山の頭のてっぺんを平らにカットしたような形の開発でした。下から見ると気づきませんが登って見ると平らに造成が行われてびっくりします。

山北町では数億円もかけて水道施設を山頂に建設しました。研究所の誘致のとん挫は痛手でした。荒地ならぬ荒れ山になってしまいます。

ここにきて座間市の精密機器メーカーの進出が決まり開発用地の一部、2.9ヘクタールが活用されることになりました。

朗報です。利用されることで逆に環境保全も進みからです。放置が一番いけません。土壌も流れ災害の原因となりかねません。

実際に進出企業のトップの号令で宮脇方式のふるさとの森づくりが進みました。トップの考え方一つでいかようにもなる事例です。

自然を守ることは放置することではありません。丸山は里山でした。里山は人手が入って管理されることで成り立つ山です。

現代型の土地利用として山頂部分の開発を決めた以上は、環境保全に熱心な企業誘致を成功させて完了させなければなりません。

シリコンバレーはカリフォルニアの渓谷が最先端企業の集積地に生まれ変わった物語です。山北で新たな物語を創ろうではありませんか。

山北町は、227平方キロの広さを持つ町ですが90パーセントが山林です。山林と共存共栄で地域の活力を生み出す必要があります。

丸山への先端ベンチャー企業誘致の成功は山林都市山北の第一歩になります。森を蘇らせてその中に企業を包み込む景観を創造するからです。

丸山のふもとには小学校があります。山頂が企業用地で下が教育施設という位置取りも疑問がありますが簡単には動かせません。

ならば逆手にとって進出した企業との連携策を取ることも大切ではないでしょうか。一緒に森づくりを進めて理科の勉強をするとかです。

タウンニュースの記事によりますと現在森づくりを進めているのは社長を先頭に社員の方たちです。小学校も共同でやったらどうなのでしょうか。

2015年4月に竣工ということです。その時は地元の子供たちと一緒にお祝いをするイベントを企画して欲しいです。

座間市から150人が当面山北の事業所に移転すると記事に書かれています。世界遺産富士山が見える山北に住んでもらうチャンスです。

良い小学校があることは魅力です。開成町も先んじて素晴らしい環境の小学校を建設することによって住み人を引きつけています。

教育環境の素晴らしさは人口減少を食い止める有力な手段です。山北町は、教育と企業誘致をセットで考える発想を持って取り組んで欲しいです。