老舗料理店だるまの社長にタウンニュースの創業者が就任
(だるま ホームページより)
昨夕、小田原の市民会館で開催中の美術展を鑑賞した後、はす向かいにある老舗料理店だるまで会食会がありました。
国道一号線から小田原駅に伸びる道は、夕方6時でがらがらです。歩道橋を使わずに、悠々と道を渡ることができます。
歩行者にとってはあり難いですがちょっと寂しい感じもします。もう少し人も車も賑やかでも良いではないかと思います。
地方都市の中心市街地はどこもこういった感じです。安倍内閣の目玉政策の地方創生、旧市街地が活気を取り戻すことも課題です。
だるまといえば1893年、日清戦争の前年に創業した小田原の老舗料理店です。天丼が一番有名です。それと格式ある建物です。
国の登録文化財に指定されています。実際に料理店として使われている建物が文化財というのは歴史と文化と経済が結びついています。
料理に舌鼓を打ちながら歓談していましたら白髪の紳士があいさつにこられました。タウンニュースの創業者の宇山忠男さんでした。
なぜ秦野市の商工会議所の会頭まで務められた秦野経済界の重鎮の方が小田原の老舗料理店に居られるのか不思議に思いました。
伺ったところだるまの社長に就任されたということです。だるまの廣澤家とは親戚関係にありその縁で就任されたということでした。
だるまは、直系の後継者にご不幸がありました。外部から応援をして老舗ののれんを今以上に盛り立てようということだと思います。
宇山さんは文化人です。様々なジャンルの音楽に関心を持っていられます。秦野市の東海大学前駅近くに新社屋ができました。
コンサートに活用できるホールがあります。150席、ミニコンサートにぴったりです。土日は全て利用者の予約で埋まっています。
宇山さんは、茶目っ気も持ち合わせていられます。ご自身がチンドン屋さんに扮して商店街を練り歩いたりします。
そんなキャラクターの持ち主の宇山さんがだるまの社長に就任されたことでだるまの歴史に新風が吹き込みように思いました。
文化財の建物の中でクラッシックのコンサート、お客さんは人数限定、コンサートの後は美味しい和風の料理。極上のもてなしです。
外国人は、絶賛するのではないでしょうか。2020年の東京オリンピックに向けて知恵を絞っていただきたいものです。
もちろん美術展、各種の展覧会、あるいは、落語、活用の仕方は無限にあります。宇山さんは文化事業を手掛けていられますので実現可能です。
宇山さんお得意のチンドン屋でお出迎えもだるまの名物になるかもしれません。伝統を守りながらも殻を打ち破っていただきたいです。
小田原に楽しみが増えそうな予感がします。老舗料理店が歴史と文化と芸術の殿堂に変身する日が近いと思います。周囲も元気になります。