沖縄と日中関係を考えるパネルディスカッションは本日です。

昨年の6月29日、前中国大使の丹羽宇一郎さんの講演会、今年の7月7日に日中国交正常化に命を賭けた経済人岡崎嘉平太に学ぶ会。

そして今日、パネルディスカッションの開催。日中関係の現状に危機感を持ち民間としてこの問題を考えて行こうと立ち上がって3回目の催しです。

元内閣官房長官の野中広務さん、元内閣官房副長官補の柳沢協二さん、山梨学院大名誉教授の我部政男さん、東洋学園大教授の朱建栄さんを招きます。

丹羽前中国大使は、中国が、教育に軍事費の3倍の予算を使っている実情を解説し中国が目指す方向を広い視野で見る必要性を訴えていました。

岡崎嘉平太さんの4男の眞さんがゲストでした。過去の歴史を忘れない努力を岡崎嘉平太さんが繰り返し述べていたと話していました。

今日のパネルディスカッションは論客揃いですので話をまとめて行くのが一番の課題です。しかし、事前調整はほとんど行ってません。

あれこれ工作しないで自由なやり取りの中から東アジアの平和への希望を見出せたらと思ってます。行き当たりバッチリ精神です。

とても楽しみです。論客から飛び出してい来る意見に耳を傾けながら進行していきます。コーディネーターの醍醐味を味わいたいです。

今回の催し開催にあたっては事前の資金カンパを大勢の市民の方からいただきました。ゲストへの謝礼や諸々の経費が掛かります。

必要経費が集まらないのではないかと心配しましたが杞憂でした。平和に対して関心が高まっている証だと思いました。

安倍総理が7月に集団的自衛権の行使を容認したことが引き金です。国民に危ない方向に行くのではという懸念を生じさせました。

沖縄は、尖閣問題と在日米軍基地を抱え戦争と平和の問題を日本で一番深刻に考えざるを得ません。沖縄県知事選挙が今月告示されます。

焦点は普天間基地の名護市辺野古への移設の是非です。沖縄の民意がどう示されるのか注目が集まっていることも影響があると思います。

それと、尖閣問題を抱えたまま対立状況に陥っている日中関係が今のままではいけないと思っている人が増えているのではないかとも思いました。

来月北京で開催されるアジア・太平洋経済協力会議で安倍総理と習近平主席との間で首脳会談が実現するかどうか焦点になっています。

耳目を集める内外の諸情勢とパネルディスカッションの開催のタイミングがピッタリ合いました。白熱した議論が期待できます。

一番の課題は、平和への希望を見出せるかどうかです。このままじゃ対立は深まるばかりという結論では余りに寂しいです。

何とか打開の道筋を示すことができればと思います。一つのカギは、尖閣問題で日中の対立のレベルを低下させる知恵があるかどうかです。

もう一つのカギは、沖縄県知事選挙で示される沖縄の民意への対応です。移設ノーであった場合、日米政府が民意を尊重できる可能性です。

とにかく、日中間の対立が静まり沖縄の民意も尊重される道があるかどうかを探ることになります。超難問解決への議論となります。