本物の国際観光を求めて国際学会誘致。
(足柄の歴史再発見クラブ編 小学生向け副読本 『富士山と酒匂川』)
昨日、法政大学国際日本学研究所の王敏教授の研究室で打ち合わせを持ちました。来年5月の東アジア文化交渉学会についてです。
王敏さんのほかに学会事務局の関西大学から沈国威教授と事務局スタッフの2人、足柄の歴史再発見クラブの大脇顧問と佐久間会長も参加しました。
2015年、開成町制60周年の記念の年に治水神禹王(うおう)研究を通じた日中文化交流をテーマにした国際学会を誘致しようとしています。
主体は、足柄の歴史再発見クラブです。企画立案、おカネの手当てクラブが中心となって進めます。もちろん町や関係機関に応援してもらいます。
2010年11月に治水神禹王の遺跡が残っている全国各地の郷土史研究者らに集まっていただき第1回禹王サミットを開催しました。
今度は世界からの研究者に我々の取り組みを発信することになります。中国、香港、台湾、韓国、欧米から60人の研究者がやってきます。
世界遺産富士山を見たいという希望が多いと推測されます。大井町の丘陵地帯から富士山を眺めていただく機会を持つことを企画しています。
基調講演は、前文化庁長官の近藤誠一さんにお願いすることになっています。近藤さんは富士山の世界遺産登録に精魂傾けた方です。
国際的な文化交流が研究テーマの学会です。400人の会員がいます。分科会の一つに「治水神禹王研究と地域間文化交流」を取り上げます。
この分科会は、治水神禹王研究を郷土史研究の立場からリードしてきた大脇良夫さんに座長になってもらい研究発表をしてもらいます。
治水神禹王の本場中国で研究を続けている中国河南省登封市の民間の禹王研究家を招いて中国の禹王研究についても紹介してもらいます。
専門の研究者とは違った視点からの発表が楽しみです。中国の普通の市民の目線から禹王をどう見ているか聞いてみたいと思います。
60人の外国人が一時にやってくるのは開成町始まって以来のことです。このチャンスを活かして国際交流事業を行いたいと思います。
お弁当は、開成町の郷弁にしたいです。町婦人会が得意とするロング手巻き寿司も是非味わってもらいたいです。手作りのおもてなしです。
開成町の中学校の名前は文命中学です。文命は、中国の治水神禹王の別名です。農業用水路の名称から取りましたがルーツは中国です。
中国の神様の名前が付いた中学校があることを中国の研究者が知ったら驚かれるでしょう。文命中学のブラスバンド部に演奏してもらいたいです。
開成町のかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷を会場にして開成町の郷土芸能である開成水神雷太鼓の響きを聴いていただきたいです。
会合は、5月9日、10日と二日間です。11日には希望者に南足柄市大口の文命東堤と山北町岩流瀬の文命西堤お遺跡を実際に見てもらいたいです。
地域の光をよく観ることが本当の観光の意味です。東アジア文化交渉学会を誘致し交流することは本本物の国際観光の一歩です。
2020年の東京オリンピックを目指して開成町らしいおもてなしを全面展開したいです。町民こぞっての協力をお願いしていきます。