自然エネルギーの地域おこし
昨日、小田原で「自然エネルギーが酒匂川流域を変える」をテーマにしたトークイベントがありました。定員120席、満席でした。
主催は、「酒匂川流域おひさまプロジェクト」です。酒匂川流域で様々な自然エネルギー活用の取り組みをしているグループです。
実行委員長は小山田大和さんで、バイタリティー溢れた若者です。トークイベントのコーディネーターも務めました。
スペシャルゲストは城南信用金庫理事長の吉原毅です。3・11直後に脱原発宣言をし金融の面から自然エネルギー活用を支援してます。
吉原さんのお話しは明快でした。未来の子供たちのために原発の無い安全な社会を創ろうという使命感に溢れていました。
パネルディスカッションでは、原発の問題だけでなく地域の活性化と自然エネルギーの活用はどうかかわるのかもテーマになりました。
メガソーラー、小さな小規模太陽光発電を実践している企業と団体、それぞれが実践を踏まえて発表されていました。
メガソーラーですと地域との関わりが見えなくなるところがある一方小規模発電ですと小さすぎて意味があるのかという悩みが出ます。
メガソーラー設置企業は、メガソーラーだけでなく地域の自然エネルギーへの取り組みを支援していると説明していました。
小規模電力は、身近で判り易い仕組みで、発電量ではなくその取り組み自体が意識を変えていく意味があると思います。
行政経験者として小田原市の加藤市長と私がゲストでした。加藤市長は、酒匂川流域全体で自給自足を目指すのが理想と話していました。
私も流域という発想で地域を捉える考え方は大賛成です。加藤市長にこの考え方で大いにリーダーシップを発揮してもらいたいです。
流域内の各市町がバラバラでは流域単位の地域おこしはできませんし非効率です。方向性をまとめて対処していくことが何より大切です。
自然エネルギーの活用も全く同じです。酒匂川流域全体として捉えて取り組みの方向性について共通認識を持って取り組んで欲しいです。
私は、一般社団法人酒匂川流域自然エネルギ研究開発協議会の酒蔵の復活や薬草生産についての構想を紹介しました。
流域単位で町おこしを考えることは大切ですがその地域だけで閉じてしまうことはできません。大都市部の資本力を呼び込むことが必要です。
酒蔵の復活には酒匂川の水を利用している横浜や川崎といった大都市部の資本を何とか結集できるようにしたいと述べました。
またグローバル企業と手を組んでグローバル企業の巨大な資本力や生産力を地域に引き込むことも地域のパワーアップに欠かせません。
薬草生産は地元のグローバル企業と手を結んで大企業の力を地域と結んでいく姿勢で行きたいと構想を語りました。
最後に一言感想を求められました。私は原発に頼らない新しい経済社会は到来するという確信を持つことが何より大切と述べました。
もう一つ、取り組みは小さく始めることが必要だと強調しました。ステップバイステップこそが大転換を引き起こします。