昨今のメディア報道によると財務省は小学一年生のクラスの定員の上限を35人から40人に戻す案を検討しているということです。

国家の借金がGDPの2倍をはるかに超えて1000兆円を突破し危機的状態にあることは理解できます。だからとって削れば良い訳ではありません。

今朝の毎日新聞の報道ですと小学一年生の学級定員を40人に戻せば200数十億の財源が浮き、その分を幼児教育無償化に回すとか言われています。

何とケチな発想かと思えてなりません。日本の将来を担う子供たちの未来に関わる問題です。目先の財源確保で語られてはたまりません。

小学一年生の35人学級は2011年度からです。まだ3年余りの実績しかなく検証も不十分であることは言うまでもありません。

明らかに少しでも新たな教育政策の財源を教育関連予算の中から見つけ出したいという財務省の思惑のなせる業です。姑息過ぎます。

日本の少子化は急ピッチです。少なくなる日本の子供たちにどのような教育環境を保障していくかは日本の大問題です。

日本は人口減少局面に入ってます。国家の衰退の危機です。活路は教育にあります。質の高い子供がどんどん育つことに賭けるしかありません。

質の高い教育を施すには、少人数の方がやり易いことは自明です。個々のニーズに会った教育が求められるのですから数が多くては手に負えません。

私は、少なくとも小学校の低学年まで35人学級を拡大することこそが求められている施策で40人学級に戻すのは時代錯誤だと思います。

どのような内容の教育を展開するかも考えなければなりません。いわゆる勉強ができる頭でっかちの子供ばかりでは日本の未来は暗いです。

どんなに学力が優秀で仮にノーベル賞を取るような頭脳を持っていても頭が良いだけでは社会にとって意味がありません。

他人を思いやり地球の環境の悪化を憂い数々の社会問題を解決しようという強い熱意を持つ人間に育ってもらわなければなりません。

魂レベルが純粋で世のため人のために尽くすという明確な目的を持てるような人材が溢れるような国にすることが日本の未来を明るくします。

昨今学力のことばかりが喧伝される風潮に危惧の念を覚えます。このままでは無邪気で危険なエリートの支配する国になりかねません。

体験型の学習を増やす必要があります。幼児期や小学校低学年までは学力ではなく体験重視です。机の前では感性は育ちません。

感性はデジタルではありません。アナログです。感性を磨くこととは大地や動植物と触れ合い、人々と交流することによって身に付きます。

いわゆる学力を考え出すのは小学校高学年からで十分だと思います。それまでは感性を豊かにする方に重きを置いた教育環境が望ましいです。

文部科学省の中央教育審議会が6・3制を見直すことの検討を始めたと報道されました。大いに結構なことだと思います。

私は町長時代に小学校を低学年と高学年に分離し校舎を分けたらどうかと提案したことがあります。既存の教育体系の改革は賛成です。

ただし何のために変えるのかという基本を間違ってはなりません。学力ではありません。人として身に付ける感性、人間性を豊かにすることが基本です。