世界の箱根の賑わいをどう活かす。

(画像は昨日昼下がりの箱根芦ノ湖湖畔)

昨日、箱根に行く用事がありました。国道一号線が小田原から箱根に入るあたりで混みあっていました。事故かなと思ったら渋滞でした。

Uターンして箱根新道に入りました。こちらも車が並んでいました。工事で片側車線規制をしていたための渋滞でした。

芦ノ湖に着いたらここも込み合っていました。平日の昼間です。周辺の土産物屋さんは定休日のところもありました。なのに賑わってました。

秋の紅葉シーズンにはちょっと早いですが天気は素晴らしかったです。「箱根は青かった。」と言ってよいほどのすがすがしい青空でした。

観光バスが次々とやってきて湖畔のおうどん屋さんは満杯では入れませんでした。箱根はやはり箱根です。集客力はすごいです。

昨日は、日本人の観光客が多かったです。昨今の円安傾向で外国人の観光客にとって箱根は一段と魅力的です。更に観光客は増えると思います。

足柄の魅力がたくさんあると言っても伝わらなければお客さんは来ません。箱根に隣接しているというメリットをもっと発信する必要があります。

お隣の南足柄市では観光協会を箱根と合体して、南足柄市部の名称を東箱根観光協会としたらどうかとういアイデアがあります。

名称変更は簡単ではありません。それを承知の上で唱えているのでしょう。箱根ブランドがそれだけ魅力的だという証です。

しかし、世界の箱根も安泰ではありません。人口減少が進み地方創生会議が発表した消滅可能性都市の中で箱根町は神奈川県第一位です。

2010年に比べて2040年で若年女性の人口が71.6パーセント減少すると予測されています。総人口は現在の半分の6203人です。

箱根というと別格という意識が高いです。足柄地域で市外局番が箱根だけ違っています。こんな些細なところに箱根人のプライドが伺えます。

消滅してしまえばプライドもへったくれもありません。世界の箱根といえども人口減少にはかないません。存続するには手を打たなければなりません。

周辺市町との連携意外にはありません。箱根にとっても地域との連携強化は箱根町の存続を考えるうえで欠かせませんのでメリットがあります。

殿様が市中に降りてもらって庶民と話をするイメージでしょうか。力を合わせて連携の道を探ることこそが共存共栄の道です。

神奈川県西部には殿様意識が高い地域があります。一つは述べてきた世界の箱根です。もう一つは箱根の玄関口小田原の旧市街地、小田原城下です。

小田原と箱根は商工会議所が一つになっています。殿様が二人いるのですが会頭は小田原から選出されます。箱根が一歩譲った格好です。

心中は恐らく箱根あっての小田原だと思っていると推測します。本当に両者が一体化して地域経済の振興に努めているのかどうかです。

北条時代の発想に戻る必要があります。真の殿様は、城下やスポット的に栄えている地域だけを考えるのではなくもっと広く視野を持って欲しいです。

少なくとも足柄地域全体を包み込んで地域振興策を考えていくことが求められます。旧小田原藩のエリアで発想することに他なりません。