小田原市、動く市政教室

小田原市の事業で「動く市政教室」という取り組みがあります。市が持っているバスを貸し出して市内周辺の史跡巡りに活用できます。

バスは、先端を行くハイブリッドバス。そして何といっても魅力的なのは無料だということです。最近バス代高いですので助かります。

私が代表を務めている一般社団法人、日中歴史文化交流センターで申し込みました。しかし、小田原市での活動実績がないために断られました。

ここで諦めてはいけません。我がセンターには頼もしい味方が事務局長にいます。小田原の市民活動の顔の一人小早川のぞみさんです。

小早川さんは、西湘日中友好協会の事務局長を務めています。こちらは40年の実績を誇ります。協力して実施することになりました。

小田原市も共催ということで納得していただきました。共に日中友好を目指す団体ですので力を合わせる絶好の機会です。

タイトルは「足柄・小田原中国文化を訪ねて」としました。12月4日の木曜日、午前9時半、小田原駅西口の北条早雲像前集合です。

40人定員です。まだ人数に10人ほど余裕があります。0465-20-4810へお名前と連絡先を記入してファックスいただければ幸いです。

会費は2000円です。豪華お弁当が付きます。安くて充実の内容のミニミニツアーとすることができました。

足柄や小田原地域にある中国文化知っているようで知らないところがたくさんあります。日帰りですのであちこちは回れません。

まずは開成町のかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷で足柄、小田原地域の中国文化の勉強をしていただきます。全体のガイダンスです。

瀬戸屋敷からもう少し北部に行ったところに福沢神社があります。守り神は中国の治水神、禹王です。なぜ祀られたのかを解説します。

地元の人の間でも神社の関係者以外にはまだまだ知られていない事実です。1707年の富士山の大噴火とも関係があります。

私が郷土史家の皆さんから教えてもらった話をお伝えします。判り易く話します。こうご期待です。瀬戸屋敷の再生の話しもします。

続いて二宮尊徳先生の生家の隣にある尊徳記念館に伺います。二宮先生と中国がなぜ関係があるのかと思われる方もいられると思います。

二宮先生の報徳思想は現在中国で注目を集めています。二宮先生は、道徳と経済は本来一体のものだと考え教えを説きました。

おカネもうけ一辺倒ではなく地域への貢献を常に考えるという発想です。躍進著しい中国経済ですが行き過ぎは危険です。

中国では大気汚染など環境問題が深刻です。利潤追求ばかりではマイナス効果が出てしまう典型です。二宮先生の教えが評価されています。

二宮先生の思想を学芸員の方に解説してもらいます。日本では二宮先生影が薄いです。先生の教えを再発見するきっかけとして欲しいです。

最後は、今NHKの大河ドラマ軍師官兵衛ですっかり有名になった黒田家、その子孫の黒田長成侯爵の別邸清閑亭でティータイムです。

明治の建築の落ち着いた雰囲気の中でお茶を味わっていただきます。一日を振り返っていただきます。午後3時半解散です。