国際学会開催に向けて本格準備スタート
昨日24日から一泊二日で東アジア文化交渉学会のトップの面々が開成町を訪れています。来年5月の国際学会開催に向けて調査のためです。
これまでの話し合いで足柄の歴史再発見クラブという民間の研究グループが主体となって町が側面支援という形で進む方向です。
行政におんぶに抱っこではなく学会の誘致から運営、財政の手当てまで民間の力を全面展開します。全く新しいやり方の国際学会です。
開成町に来られているのは来年度東アジア文化交渉学会の会長に就任する法政大学教授の王敏さん、学会事務局のある関西大学から陶徳民教授ら3人です。
足柄の歴史再発見クラブは、大脇良夫顧問と佐久間俊治会長ら8人のメンバーが応対し、開成町役場からの2人のスタッフが応援してくれました。
まずは郷土の偉人二宮尊徳先生の生家を訪れました。二宮思想が最近中国で評価されていますので本家本元の実際を見ていただきました。
おカネ儲け一辺倒の経済は崩壊します。経済には道徳性がなければなりません。二宮尊徳先生の道徳と経済一元論は中国で注目されています。
来年の国際学会で二宮思想の生まれ故郷の近くに開成町があって二宮尊徳先生の教えは継承されていることを伝えたいです。
続いて大井町の丘陵地帯の上にそびえ建つ旧第一生命本社ビルを訪れました。現在の所有者のブルックス会長のご配慮で屋上に上がれました。
富士山の方向に雲がかかっていて富士山の絶景は見ることができませんでした。それでも里山のモミジはふるさとの原風景を見せてくれました。
東アジア文化交渉学会は、中国、香港、台湾、韓国、欧米と幅広いです。全世界に通用する日本の象徴は、世界文化遺産富士山です。
富士山は、自然の世界遺産に選ばれたのではありません。文化遺産としてユネスコに認められました。足柄地域の文化の象徴としてアピールしたいです。
調査二日目の今日は、府川裕一開成町長を表敬訪問した後、学会会場となる予定の開成町福祉会館、こで意見交換をします。
来年の5月9日、10日とメイン会場になる予定です。2010年11月に全国禹王サミットを開催してますのでノウハウはあります。
その後、宿泊先予定のホテルを視察した後、福沢神社などを訪問し酒匂川の治水の要衝にある禹王遺跡を見学してもらいます。
王敏さんは今回で8回目の訪問です。関西大学の皆さんはもちろん初めてです。中国の文化が継承されていることに驚かれると思います。
国際学会では禹王について一つ分科会を設けてその中で足柄地域や全国の禹王遺跡がどういった内容で残されているのかを発表してもらう予定です。
この分野の分科会を担当するのは大学ではなく足柄の歴史再発見クラブです。民間の研究団体が国際学会の一翼を担うのは画期的です。
最後に開成町のかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷で昼食をとってもらいます。お弁当は、開成町のふるさとの味、郷弁です。
お弁当を食べながら日本の農村の香りが染み込んだかやぶき屋根の風情をたっぷり味わってもらいます。喜ばれると思います。
町役場も全面的に応援してくれます。近隣市町、神奈川県や国にも応援をお願いする予定です。来年の開催が待ち遠しくなりました。