政治家を卒業し、大学講師と社会貢献事業にまい進します。

1993年の8月NHKを退職してから20年余り、選挙の日々でした。衆議院選挙2回、参議院選挙1回、県知事選挙1回、町長選挙4回。

開成町長選挙は勝利しましたが、大きな選挙は全て敗れました。2011年4月の県知事選挙からは、衆院選、参院選と3連敗です。

これ以上、自ら選挙に出馬して政治の道を歩むことはせず別の道を歩むことを決断しました。9月30日に地元開成町の後援会に伝えました。

無所属で草の根で政治を変えることを基本姿勢としてきました。町長選挙は、そうした姿勢を堅持し戦い抜くことが可能です。

しかし、大きな選挙は、組織の動員力と資金力がモノを言います。個人の力で立ち向かうのは極めて難しかったです。

2012年の衆院選と2013年の参院選は、政策の一致と引き換えに無所属の看板を外して小政党に所属して出馬しました。

無所属・草の根、一辺倒で開成町を始め地域の支援者に頼りっぱなしでした。小政党といえども組織的な応援があることは心強かったです。

選挙戦を戦い抜くことについては何とかなるという感じです。しかし、小政党の看板で勝利に結びつけるには個人的知名度が抜群など条件が必要です。

県知事選挙は参議院選挙は、900万人の人口を誇る神奈川県全体が選挙区ですのでよほど名前が売れていないとハードル高かったです。

大変に悔しかったです。大都市部の方々は足柄地域を流れる酒匂川の水を飲料水として飲んでいるのにも関わらず眼中にはありませんでした。

もっと神奈川県全体を見渡した政治をしなければならないと思いました。しかし、大都市部の有権者への浸透は至難の技で切歯扼腕でした。

しかし、無理な戦いを続けることは自分自身や家族も消耗しますし何より後援者の皆さまに多大なる迷惑をかけてしまいます。

ここはきっぱり別の道を歩み自らの人生を全うすることとしました。悔いは全くありません。特に町長時代の13年間は本当に良い体験でした。

神奈川県で面積が一番小さい田舎の町でありながら子供の数が増えて新しい小学校が開校しました。長期展望に立った町づくりを進めた成果です。

目先ではなく長期計画を着実に遂行していくという開成町の町づくりは人口減少に悩む全国の自治体にとって大きなヒントを与えています。

こうした町長としてのこれまでの体験、町長になる前のNHK記者としてのジャーナリスト体験、この二つを今後の人生に活かしていきます。

神奈川大学で非常勤講師をしています。大学での活動を増やして若者へ日本の町づくりの夢を語っていきます。

酒蔵の再生、薬草の栽培といった地域活性化の事業に現在取り組んでいます。この事業の成功を目指してひと暴れします。

二宮尊徳先生の教えをもう一度かみしめて地域づくりに活かしていきます。郷土の偉人を再認識することは我々の責務です。

町長時代から取り組んできた日中友好の事業も推進していきます。日本と中国、これ以上いがみ合って何らメリットはありません。

12月6日正午より開成町福祉会館で後援会の解散パーティを行います。参加される皆さまの明るい未来を見い出せるような楽しい催しにします。