使命感と高い志が地球を救う。
(画像は宮脇昭さん いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会のホームページより)
昨日の神大の講義で世界中で4000万本の木を植えた宮脇昭さんのDVDを視聴しながら宮脇さんの活動の原動力について考えました。
シイ、カシ、タブなどふるさと本来の樹木を植えることの大切さを宮脇さんは繰り返し繰り返し語り続けています。
口だけでなく実践をされています。勤務先だった横浜国立大学のキャンパスは宮脇方式で植樹が行われ立派な森が育っています。
電力会社や自動車会社、大手スーパーなど企業の植樹活動にも力を注いでいます。企業のトップが決断すれば一気に進みます。
そして今3・11による津波被害を受けた地域で瓦礫のマウンドを造って、その上にふるさとの木を植えて緑の防潮堤を作ろうとしています。
85歳の宮脇さんを駆り立てるものは一体何かを考えました。一言で言えば使命感だと思います。天から与えられた任務をこなすとも言えます。
宮脇さんの身体には神が宿っていることがはっきりわかります。カリスマ性とは神が宿っている姿そのものだと思います。
宮脇さんには怖れがありません。本当に大切なことを神に代わって遂行しているという覚悟が怖れを吹き飛ばしてしまうのだと思います。
宮脇さんと接すると熱い言葉の連射でたちまち宮脇ワールドに引き込まれます。まるで渦の中に取り込まれるような感じがします。
次から次へと宮脇さんの世界に引き込まれ新しい公共を創る担い手が誕生していきます。その吸引力は強烈です。
知的障害者の作業場を運営している平塚市にある「研進」の川下都志子さんも宮脇ワールドに引き込まれたお一人です。
家庭の主婦だった人がふるさとの森を創る宮脇さんの話に触れただけで一気に変身しました。ふるさとの木を植える活動に精魂傾けています。
障害者施設でふるさとの木のポット苗を育てて販売する活動をしています。障害者の仕事を生みだすことにつながる素晴らしいアイデアです。
宮脇さんの使命感が乗り移ったかのような感じさえする仕事ぶりです。神の与えた使命感の伝播力の力強さを感じます。
新しい公共を担うということは行政は本来の役割ではないと避け、民間企業は儲からないからと言って手を出さない分野に手を染めることです。
困難に直面することは最初からわかっています。それでもやろうと立ち上がる原動力は使命感としか言いようがありません。
儲からないけれども必要とされていることだからと挑戦する人たちがどんどん出てくる社会こそが真の活力ある社会だと思います。
若い学生に語りかけました。就職して企業社会に入るのが普通の姿ですが、世のため人のためを一心に考えて生きる生き方もあります。
どのような人生を歩むかは一人一人の選択です。新しい公共と言われる分野に挑戦する若者が一人でも多く誕生して欲しいと願ってます。
政治は、そうした若者を支援するのが本来の仕事だと思います。儲かることだけに着目していたらすさんだ社会になってしまいます。