歴史と文化の「動く市政教室」

小田原市のハイブリッドバスをお借りして小田原と足柄の歴史と文化を知るツアーを昨日開催しました。32人の参加でした。

午前9時半前に小田原駅西口の北条早雲の銅像の前に集合でした。戦国時代を切り開いた早雲の雄大な発想をもう一度再点検する必要があります。

歴史と文化の重要性を認識し、海外へも視野を広げる態度は大いに評価されます。待ち合わせ場所としては最適でした。

今回のツアーは、私が代表を務める日中歴史文化交流センターと西湘日中友好協会の共催でした。「小田原・足柄の中国文化を訪ねて」としました。

9時半出発の予定でした。3分遅れました。ツアーを企画した代表者の私のあいさつがちょっと長くなりました。

ツアーに同行した小田原市の担当者から注意されました。シートベルト、走行中は席を立たない。かなり厳格でした。

最初は、開成町の瀬戸屋敷を訪問しました。参加者は、横浜、藤沢、厚木、小田原、秦野、開成など様々なところから来られていました。

初めて来られた方は瀬戸屋敷のかやぶき屋根のたたずまいに驚かれていました。瀬戸屋敷も知名度はまだまだです。

母屋で瀬戸屋敷の由来を管理している方に説明してもらい、私の方から屋敷を再生するための苦労話を紹介しました。

土蔵で映像を使いながら瀬戸屋敷から車で5分ところにある中国の治水神禹王の遺跡の話しをしました。本当は現地見学もしたかったです。

「動く市政教室」の決まりで公共の建物を回るという縛りがあったため叶いませんでした。もう少し柔軟対応していただければと思いました。

小田原市栢山の尊徳記念館でお弁当を食べながら参加者自己紹介をしました。写経や漢詩の仲間、歴史に興味があるなど参加理由は様々でした。

私のブログを見て参加して下さった方もお二人いられました。ありがとうございます。参加地域も含め幅広い参加者でした。

尊徳記念館では二宮尊徳のDVDを見たり展示室の説明を受けたり隣にあるかやぶき屋根の生家を見学しました。

二宮尊徳先生の唱えた道徳と経済は本来一体のものでカネ儲け一辺倒ではならないという思想が中国で高い評価を得ています。

こうした流れも二宮尊徳先生の教えを学びながらの観光を考える上で大切になってきています。中国の観光客は増えることは確実です。

展示物に中国語表記、できれば日本語と中国語のバイリンガルの人の配置があれば最高です。国際観光都市を目指す上で必要な施策だと思います。

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最後は、小田原城の駐車場から歩いて7、8分のところにある清閑亭でお茶をいただきました。貴族院副議長を務めた黒田長成の別荘です。

明治末から大正時代に建てられた純和風建築です。黒田長成はNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」から数えて14代子孫です。

もう少し大々的に宣伝しても良かったのではないかと思いました。観光客を増やすにはテレビの影響はとてつもなく大きいです。

最後の最後に11月1日オープンしたばかりの小田原地下街の宣伝もしました。ほぼ予定通り午後3時半過ぎには小田原駅に到着しました。

バスを無料で貸し出してくれる洒落た取り組みを活用して歴史と文化のご案内をすることができました。継続したいです。