5期目の大井町間宮町長への期待
(神奈川県大井町 間宮町長)
神奈川県大井町長選挙が昨晩開票されました。20年ぶりの選挙戦は、現職の間宮町長が5選を果たしました。
190票差の薄氷の勝利でした。私は、所用があり夜11時半ごろに間宮町長の選挙事務所に遅れて駆けつけました。
1時間前に最終結果が出ていましたので祝勝会は終わっていて主な後援者が残っていました。皆さん笑顔はありませんでした。
間宮町長と握手を交わしました。間宮町長の表情も強張っていました。大接戦の開票を見守った緊張感が身体全体に残っていました。
間宮町長は、対立候補の政策で取り入れるべきものがあれば取り入れて大井町全体の発展に努めると支援者に語っていました。
このあたりのバランス感覚はベテラン町長ならではです。町内を二分したのですから今後は調和を取り戻すことに力を注いで欲しいです。
私は、間宮町長とは、12年間町長を一緒にやってきました。べらんめー口調の剛毅なスタイルが売り物です。
選挙は4期連続無投票でした。しかし、今回の選挙は様相が一変しました。この結果を受けて謙虚な姿勢でしなやかな町政運営が求められます。
なぜ接戦になったかというと多選が一番であることは間違いありません。お隣の松田町では5戦を目指した現職が昨年若い新人に敗れました。
今回の大井町長選挙も多選が争点である点では同じでしたが対立候補の年齢が間宮町長より上でした。清新さで票の出方が違ったと思います。
対立候補の方は町会議員から打って出ました。町内全体に強固な基盤を持つ間宮町長に挑んだ勇気は買わないとなりません。
私は一昨日の自らの後援会の解散式に詰めかけて下さった支援者の皆さんに最後のお願いということで間宮町長への支援を強く呼び掛けました。
間宮町長には使命が残っているからです。現在足柄上地域の首長は紳士的で大人しい方が多いです。政治には張ったりも必要です。
張ったりは経験があって初めて説得力を持ちます。若さと勢いだけでは凄みが出ません。間宮町長こそ打って付けのキャラクターです。
県都横浜や川崎といった大都市部が人口面では圧倒的シェアを占めているのが神奈川県の特徴です。大人し過ぎると埋没します。
足柄上地域は、山林を抱え水源地です。大都市に飲料水を供給しているかけがえのない地域であることを認識してもらわなくてはなりません。
声の大きさがモノを言います。そうした役割を果たせるのは間宮町長しかいません。多選を乗り越えて使命を果たして欲しいと思ってました。
また、足柄上地域は人口減少と高齢化が進み広域連携を進めて行かなくてはなりません。ベテラン町長の存在と芸が必要です。
県西地域の中心市は田原市です。小田原市に対して足柄上地域の事情を理解してもらうには一目置いてもらう重し役がいなくてはなりません。
しかし、県や大都市に対して自己主張するようなやり方ではなく最終的には調和に導くような踊り方が必要です。
全体の広域連携の旗振り役となっていくバランスの取れた指導力が期待されます。ベテラン町長、間宮町長の責任重大です。