慈悲の心から世界の平和へ
昨日12月8日は、先の太平洋戦争の日米開戦の日です。日本が真珠湾攻撃をして戦線の火ぶたが切られました。4年後無残な敗戦となりました。
圧倒的物量の差がありエネルギー源の石油を牛耳られていたのになぜアメリカとの戦争を始めたのか後世から見ると不思議です。
神国日本は勝てると確信していたのだと思うしかありません。メディアの進軍ラッパも大いに国民を喚起しました。
当時の国民が愚かであったのではありません。時代はいつも忍び寄る危険に無頓着であるうちにいつの間にか抜き差しならぬ事態になります。
今度の衆議院選挙は、異様な空気です。本来ならば安倍政権の2年の総括でもう少し関心を持っても良さそうです。
メディアの世論調査でも関心を持つ人の割合の激減が話題となっています。このままでは際立った低投票率の選挙になりそうです。
アベノミクスによる経済生活の問題はもちろんありますが、集団的自衛権の行使容認に象徴される平和の問題があります。
日本国家として基本となる方向性を問う選挙でもあるはずです。平和が、大きな争点としては浮上しないのは危険です。
低投票率は、組織がしっかりしている政党が有利です。自民、公明、共産です。民主は連合がついていても弱いです。維新は厳しいでしょう。
与党の圧勝と共産党の躍進が透けて見えるような感じがしてなりません。選挙後、安倍政権は完全に息を吹き返し一強時代へと進みます。
投票を棄権するのも国民の選択ですので如何ともし難いですが、選挙後の国の歩み方に私は危うさを感じています。
73年前の12月8日みたいな事態が起こらないことを祈らざるを得ません。今度の戦争の相手は、アメリカではなく中国です。
先の戦争は、アメリカと中国が手を組んで日本をやっつけました。今度は日本とアメリカが手を組んで中国を叩く構図です。
そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが集団的自衛権は仮想敵国がなければ意味はありません。中国が対象であることは明らかです。
敵にされれば誰だって備えます。徐々に対立がエスカレートして万が一の事態が起こらないとも限りません。
戦争は全てを破壊してしまうことは体験済みです。この問題は与党も野党もありません。安倍政権の進路には進路には党派を超えて注視が必要です。
景気を良くするには国際観光立国と言っていても中国と際どい対立状況になれば観光振興もへったくれもありません。
平和が一番です。平和があれば何とかなります。人口が減っても生き延びれれば打開策は見つかります。戦ってしまえば終りです。
12月8日は、お釈迦様が王子の立場を捨てて出家した日でもあり、難行苦行を経て悟りを開いた日でもあると教えてもらいました。
宗教に逃げるのか、次元が違うと思われるかもしれません。しかし、今こそお釈迦様の教えを見つめ直す必要があると確信します。
一人一人の心の平和が世界の平和を築く礎です。心を平和に保ち互いを認めることができるかです。深い溝も埋まっていきます。
国民一人一人の問題です。お釈迦様の教えの通り慈悲の心を取り戻すことが戦争を防ぎ平和をもたらす最強の手段だと思います。