紅白歌合戦視聴記
(紅白歌合戦会場のNHKホール ウィキペディアより)
年末の風物詩とも言えるNHKの紅白歌合戦。昨日は、久しぶりに通しで見ました。ひょっとして子供の時以来かもしれません。
いや、子供の頃は途中で寝てしまったと思いますので初めての快挙の可能性もあります。それなりに楽しかったです。
途中、お風呂に入りました。風呂場を直した時に中でも見れるテレビをつけました。湯船につかりながらの紅白、気持ちよかったです。
お風呂に入れない人も世界中に数多居る中でぜいたくをさせてもらいました。ゆったりとした幸福感を味わいました。
ジャニーズ事務所のお祭りみたいでした。所属の著名グループが次々と出て来て番組をジャックされたかのようでした。
ジャニーズ事務所に加えて、かのAKB48やエグザイルも登場していましたから賑やかなことこの上ありません。
上質な演出がなされたプロたちの学芸会といった表現が私なりにはまった言い方です。確かに楽しいです。でも何か物足りない感じです。
きらりと未来を感じさせる感性を持つグループがありました。「SEKAI NO OWARI」というグループです。
「世界の終わり」、名前は物騒ですが、歌っている歌詞は争いの終焉をさらりと訴えていました。何とも言えないリズム感がありました。
個人では、椎名林檎さんの存在感が輝いてました。歌詞がパワフルでロック調で日本を表現していました。これから大きな存在になりそうです。
紅白歌合戦全体がNHKの宣伝番組みたいでした。朝ドラや大河ドラマの出演者たちが次々登場し、主題歌が披露されました。
朝ドラの主題歌は超大物歌手が作品を手掛けています。NHKも公共放送とは言いながら巨大なミュージックビジネスの中心の一つになってます。
綾香さんも中島みゆきさんの楽曲も素晴らしいです。しかし、公共放送の番組を通じてビジネスになって行きます。若干疑問が生じます。
中島みゆきさんの名曲「糸」を黒人歌手のクリス・ハートさんが高く美しい声で披露していました。これは聴かせました。
縦糸が「あなた」、横糸が「わたし」、二人で織りなす世界を歌ってます。男性と女性、新たな役割を創り出す時代にぴったりの歌です。
桑田佳祐さん率いるサザン・オールスターズが横浜アリーナからの中継で特別参加しました。これが今回のサプライズです。
サザンだけはたっぷり2曲の持ち時間です。他の歌手の方どう思われたのでしょうか。サザンの特別番組がはめ込まれた感じです。
1曲目、桑田さんの反戦平和のメッセージの強い曲でした。大晦日の紅白でこのような歌詞の歌を聴けるとは思いもよりませんでした。
昨今、NHKの姿勢にモノ申したいと手ぐすね引いている人たちも相当に増えています。後々物議を醸すことがないか心配になりました。
最後の最後に一つ苦情です。女性の司会者は、とてもではありませんが人前で司会をするレベルではありませんでした。
いくら連ドラの「花子とアン」で主役を務めたからといってひど過ぎます。視聴者をなめているのではないかと思いました。
もっとまともに日本語を話す方を選んで欲しかったです。朝ドラのヒロインと司会とは選択の基準が違います。姿勢を改めて欲しいです。