寮歌を歌う会in開成カラオケ店
年に一度の不思議な会があります。札幌農学校、現在の北海道大学で歌い継がれる寮歌を歌う会です。昨日開成町のカラオケ店でありました。
寮歌と言っても若い皆さんはピンとこないと思います。戦前の旧制高校、現在の大学の教養課程に在学中の学生たちの寮の歌です。
寮歌の中で名曲と定評があるのが北海道大学の前身札幌農学校の寮歌、「都ぞ弥生」です。札幌農学校はクラーク博士が在籍しました。
「青年よ大志を抱け」のクラーク博士です。「都ぞ弥生」の歌詞は、札幌農学校時代の大学周辺の春夏秋冬が溢れています。
全部で5番まであります。1番は、春、2番は、秋、3番は、冬、4番は、夏、5番は、季節ではなく気概を歌っています。
開成町の北大出身者お二人に息子さんが北大という方、それと北大寮歌の歌詞に惚れた皆さん総勢8人で朗々と歌いあげました。
その後は、旧制1高、3高の寮歌、軍歌、唱歌の懐かしのメロディーから最近の演歌まで午後3時から始まり7時まで宴は4時間続きました。
60代、70代の先輩ばかりでした。今年還暦の私が最年少です。出身地は、開成ばかりではなく。全国に散っています。
富士フイルムの出身者が主力です。全国から足柄の富士フイルムに就職され開成町に家を建てられた皆さん方です。
たまたま北海道大学の寮歌を歌おうという目的で新たなつながりが誕生しました。お互い近況を語り合って元気を注入されていました。
素晴らしいことだと思いました。近況報告を伺っていて色々な町づくりのヒントがありました。首長に提言していこうと思いました。
市街化区域内に残っている農地も高齢化で耕作するのがしんどくなっているところがあるということでした。地域環境にとっても問題です。
開成町は美しい街並みが売りです。市街化区域内にある農地は潤いを与える場所でもありました。草ぼうぼうになっては景観が台無しです。
全て宅地開発されてしまえばこれまた景観が悪くなります。町独自で固定資産税の優遇措置を取り農地維持の方向で考えた方が良いと思います。
市街化区域内に農地があることは防災上にも効用があります。それと今後襲ってくるかもしれない食糧危機に備えることにもつながります。
年末年始、伊豆に旅行に行かれた方からは伊豆は相模の国、小田原への親近感が今でも強いと感想を述べていられました。
元々、伊豆は小田原藩でした。戦国時代は北条早雲が支配下に治めました。明治維新の廃藩置県でも最初は伊豆と小田原は一緒でした。
小田原県、足柄県と名称は変わりました。知事は伊豆出身でした。1876年になって小田原は神奈川県、伊豆は静岡県となりました。
伊豆では小田原と分離することへの反発があり復帰運動も盛んだったということです。県が別々になってしまうと交流は薄れます。
国際観光の時代です。かつての交流を取り戻し連携強化を図ることは当然の方向です。世界の箱根と伊豆との連携は必然の流れです。
大先輩たちに囲まれ歌を歌い今後の町づくりへのヒントもいただき有意義なひと時でした。全員若返って店を後にしました。