第1回 県西地域未来産業創造シンポジウム
ほぼ1年前から取り組んできた一般社団法人酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会の取り組みの成果を発表するシンポジウムを開催します。
神奈川県西部地域は、山、里、海に連なる豊かな自然、歴史と文化、最先端企業の立地といった地域資源があります。
夢は、大きく、地域資源を活用し県西地域からグローバル時代に対応できる21世紀を切り開くような新たな産業を興すことを目指します。
シンポジウムの名前は、「県西地域未来産業創造シンポジウム」としました。我々の夢がきっちり入れ込んであります。
第1回目は、「医食農同源」を主なテーマとします。黒岩県知事が県西地域の新たな産業として「未病産業」を提唱しています。
未病とは病気になる前の状態のことを表現した東洋医学の言葉です。この状態から病気に進まないようにすることが大切です。
「未病産業」とは、「未病」の状態で食い止め人々を健康な状態に戻すための産業化を目指すことに他なりません。
端的に言えば健康づくりの産業化です。一番わかりやすいのは、医療関連の産業です。健康のための機能性食品の製造などです。
そうした産業のすそ野は広いです。健康づくりには食べ物は欠かせません。安全で栄養価の高い食品の供給が不可欠です。
農業の在り方を高度化しないとなりません。更に自然由来の機能性食品を作るためには薬草の栽培が必要です。
医と食と農は結びついているという認識の下で新たな産業を発想し産業化するための内容をシンポジウムに盛り込みました。
この分野の第一人者である神奈川県立福祉大学学長の中村丁次さんをお招きし、そのものズバリのタイトルで講演していただきます。
中村学長は「医食農同源プロジェクト」を既に推進中ですので最新の状況を具体的にお話ししていただけると期待しています。
医食農分野だけでなくさらに大きな視野での産業化のお話しも用意しました。今話題の水素エネルギーについてです。
水素エネルギーと言いますと直ぐに燃料電池車、トヨタのミライを思い浮かべる方が多いと思います。実はもっと壮大な可能性があります。
有名なのは、川崎臨海部でモデル事業が進行中の水素エネルギーが活できるインフラを整えて産業集中立地を進める国家戦略プロジェクトです。
違った視点からの提案もあります。東海大学教授でかながわサイエンスパークの社長の内田裕久さんは、地方の地域おこしへの応用を考えています。
専門的な話になりますが水素を吸収する合金を活用して冷凍システムを造り冷熱利用の新たな産業が可能だと提案をされています。
水素という極めて豊富な自然エネルギーのれ熱利用の産業化の可能性は高いです。植物工場の冷房がすぐ思いつきます。
内田さんはこの分野の先端を走っていられます。モデル的な地域を求め実証実験ができないかと訴えられています。
今回のシンポジウムは神奈川県県西地域県政総合センターの全面的バックアップを得て進めさせていただいてます。
ご関心のある方は是非ご参加下さい。シンポジウムの内容と参加要領は以下の通りです。ご参加をお待ちしています。