広域連携のおもてなし戦略へ

新春の富士(大観山から)

(画像は、箱根町HPより)

中国のGDP国内総生産が減速していると報道されています。政府の目標を下回って7.4パーセント増にとどまりました。

メディアの解説によりますと不動産投資の分野が10.5パーセント増で前年より9ポイント下がり17年ぶりの低水準だということです。

こうした記事を漫然と読んでいますと中国が一気に悪い方向に向かっていると思い込んでしまいます。私はそうは思いません。

あの巨大な国土と人口を抱える国が7パーセント成長を続けていることの方が驚異です。このまま成長を維持すれば10年で倍です。

日本だって1973年の石油ショックが発生するまでの高度成長時代は10パーセント成長でした。投資が投資を呼ぶ時代でした。

公害が多発し円は対ドルで360円の固定相場から変動相場への移行など幾多の荒波を経て徐々に安定成長へと移行しました。

中国も開発の急拡大路線にブレーキをかけて安定成長へと徐々に舵を切る時期に来ていると受け止めるのが正しい見方ではないかと思います。

中国のGDPの減速が報じられた同じ日に別の統計データが注目を集めました。昨年の訪日外国人が過去最高になったということです。

1341万人です。おととし初めて1000万人を突破し翌年30パーセント近くの伸びです。円安が大きな要因であることは間違いありません。

国、地域別の訪日客数は、1位が台湾で283万人、2位が韓国で276万人、3位が中国で240万人がベストスリーです。

以下、4位が香港、5位が、アメリカ、6位がタイ、7位が、オーストラリア、8位が、マレーシア、9位が、シンガポール、10位がイギリス。

ベストテンのうちの7カ国がアジア諸国です。近隣の東アジア諸国が上位を独占しています。中でも中華圏が多いです。

台湾も香港も広い意味で中国と考えれば620万人が訪れました。訪日外国人客の46パーセントにあたります。

伸び率を見てみますと中国の83パーセントが他を圧倒しています。続いてタイの45パーセント、マレーシアの41パーセントです。

政府間の対立が深刻化している中国からの訪日客が激増していることは大注目です。韓国からの訪日客も増えています。

こちらは12パーセント増と伸び率は低いとはいえ二ケタの伸びです。アメリカを若干ですが上回っています。

今年になって中国人に対するビザの発給条件を緩和したことにより今年も中国からの訪日客の増加が予測されます。

中国経済は減速を伝えられますが訪日客は激増です。この流れを大切にしたいです。中国の皆さんに日本の実像を見てもらいたいです。

日本はどこに行っても小奇麗です。政府間では対立していても一人一人は友好的で親切です。きめ細かいおもてなしは得意技です。

東アジアの諸国の皆さんを始め世界と触れ合う時代が始まりました。この時代の変化を正面から受け止めて地域の活性化につなげる時代です。

私たちの住む神奈川県西部はこの新時代の到来を先んじて示す地域です。世界の箱根がどんと控えています。大いに活かしたいです。

地域の連携力をもっと強めて広域連携のおもてなし戦略を打ち出して欲しいです。中心となる小田原市が是非音頭取りをして欲しいです。