町づくり、大学との連携時代
昨日、友人から紹介を受けて神奈川大学の人間科学部で行われた卒論のプレゼンテーション大会に出かけました。
一番最後の方の3人ほどしか聞けませんでしたがパワーポイントを駆使して学生が発表していました。女子学生の方が目立ってました。
主催者は、元新宿区役所の職員だった大竹弘和教授です。大変にやり手の先生です。ちょっと話してみてすぐ判りました。
私と同い年で、今年還暦です。行政が施設を民間に委ねる仕組みの一つである指定管理者という制度を導入した張本人です。
大竹教授のゼミの卒論をまとめた冊子をいただきました。ページを食っているとプレゼンテーション大会で優秀賞を受けた卒論がありました。
「健康寿命を伸ばそう!~”超”高齢社会に向けて~」です。神奈川県の黒岩知事が知ったら泣いて喜びそうなタイトルです。
学生たちは具体の提案をしています。まず、食品です。特定保健用食品を始め健康に良いとされる食品の表示を統一することを求めてます。
「HEマーク」をつけることを提唱してます。「H」は、ヘルス、「G」は寿命の英語の頭文字です。健康寿命食品の総称です。
信頼性のある表示とするための審査をどうするかという課題はあるにせよ安易な健康食品の市場に溢れるのを防ぎ健康啓発にもなります。
また身近な場所での運動の必要性を考えて小学校の校庭の公園化を提案しています。地域全体の公園という発想です。
子供の数の減少で施設に余裕がある場所ならすぐにでも応用できそうです。緑が増えて大都市の中のオアシスとなる可能性があります。
学生の自由な発想を知ることは楽しいです。自由な発想から町づくりの手がかりはたくさん得られます。大学との連携が求められます。
神奈川県が東海大学と連携協定を結んだという記事が載っていました。東海大学は、神奈川県の秦野、平塚、伊勢原地域を拠点としています。
我々の地域と近いです。今月12日、東海大学で地域連携を担当している責任者の方と早速会って意見交換することにしています。
東海大学は、医学部まで擁する一大総合大学です。連携のし甲斐があります。スポーツから健康づくり幅広いです。
私は、開成町にある生産を止めてしまった酒蔵の復活を目指して活動を続けています。東京農業大学の先生の全面的協力をいただいています。
醸造学の主任教授が小田原の出身だという幸運に恵まれました。現地も見てもらいましたし連携によって必ず成果が上がると思ってます。
3月1日に開成町の町民センターで『小田原・足柄を主題にした大学生の卒業論文に学ぶ会』が開成町の町民センターで開かれます。
第7回目です。足柄の歴史再発見クラブの大脇良夫さんと井上三男さんが主催しています。いち早く大学生に着目した視点は素晴らしいです。
毎回私も参加させていただき最後に講評を述べる役割をさせていただいてます。歴史や文化、治水技術分野で参考になる話が多いです。
学生は若いとは限りません。年を取って大学で学んでいる方の発表も大歓迎の姿勢です。今年は企業の参加もあります。
町づくりと大学、結びつきを強めない手はありません。若い発想と触れることができます。先生の専門的意見も伺えるまたとない機会です。