東アジア文化交渉学会in開成まであと3か月

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(中国河南省禹王遺跡)

昨日、開成町役場で5月に開催される「東アジア文化交渉学会in開成」の事務打ち合わせがありました、午前中いっぱいかかりました。

神奈川大学の講義でもこの国際学会のことを取り上げました。足柄の歴史再発見クラブという民間団体が中心となっていることに焦点を当てました。

素人で郷土史に興味のある一般の住民が集まって足元の歴史を調べることから始まって国際学会を招くまでに進化することが可能な事例です。

試験の答案の中にも足柄の歴史再発見クラブの取り組みを自分なりに調べて住民の新しい公共を創り出す動きだと述べている答案がありました。

私もクラブの一員です。仲間の皆さんのおかげで一緒に成長させていただきました。郷土史を観る目が養われました。

学会で発表を希望する研究者は120人です。これに関係者が50人、一般の方で関心があって聴きに来られる方が50人とする220人です。

外国人が予定より増えて79人です。中国と香港で55人、台湾が7人で韓国が11人、シンガポールが3人、欧米が3人、日本が41人です。

東アジアを舞台にした国際文化交流の研究の学会として相応しい陣容です。8分科会の中で中心となるのは治水神禹王研究です。

分科会の正式名称は「治水神禹王研究と地域間文化交流」です。足柄の歴史再発見クラブの10年間の歩みが凝縮されたような名前が付きました。

分科会の座長はクラブの顧問の大脇良夫さんです。メンバーの井上三男さん、小早川のぞみさんの発表もあります。

中国河南省の民間の治水神禹王研究者の常松木さんを招待し研究発表を行っていただきます。もうひとり治水神禹王の末裔の方の発表もあります。

136代目だということです。楼正豪さんといわれる若い研究者です。ルーツの方に禹王をめぐる信仰の源をお話しいただきたいです。

学会は、9日と10日の2日間です。11日に日本の治水神禹王を祀る聖なる地を見てもらうミニツアーを企画しています。

南足柄市大口の福沢神社境内の文命(禹王)遺跡、同じく山北町岩流瀬の文命(禹王)遺跡の2か所はは外せません。

もう1か所、開成町の文命中学校を見てもらいます。学校の名前に治水神・禹王の別名がついている中学校があるのですから驚かれると思います。

治水神・禹王の別名の文命の名前が酒匂川から引かれている農業用水の名前になり、それが中学校の名前になりました。

中国から伝来した治水神・禹王の歴史が水が流れるようにつながってます。悠久の時の流れが名前に込められています。

今回の国際学会をきっかけに見学していただく3か所に中国語と英語で治水神・禹王(文命)を説明版を建てることになりました。

残り3か月。民間団体と行政と大学がタイアップして進める取り組みです。開成町制60周年の年に相応しい催しとするよう全力を挙げます。

「東アジア文化交渉学会in開成」参加ご希望の方は、0465-84-0315開成町役場の担当窓口に申し込みください。