小田原城

(小田原市HPより)

政府が地方創生に向けて本格的に動き出します。各省庁から選り取り見取りみたいな補助金メニューが示され分捕り合戦になりかねません。

各市町ばらばらでオレがオレがで対応したら混乱状態になります。各市町の視野の範囲でしか対応しないのでタカが知れた内容になります。

小さな町の町長経験者としてこの状態を危惧しています。先の見えたリーダーとなる首長や国会議員がいる地域とそうでない地域との差が出ます。

小さな自治体はよほどの発信力がないと埋没する危険性があります。ここで埋もれてしまっては抜け出すのは容易ではありません。

日本全体の流れを上手に活用して地域に合ったやり方で活性化の方策を打ち出すのは当然です。国の流れをしたたかに利用する知恵が大切です。

神奈川県西部は、小田原市を中心に10の市町があります。中心市となる小田原市は歴史と文化の伝統を起こる著名な地方都市です。

しかし人口は20万人に届かず減少傾向にあります。核となる地方都市としては勢いが足りません。中心の力が弱いです。

周辺の1市8町はこれは小さな市町のより集まりです。しかし超ブランド都市の箱根町も県西地域の市町の中に入っています。

この他の市町も富士フイルムのような有力企業が存在したり湯河原町のように観光地として名前が通っているところがあります。

現在の名声や過去の栄光にすがりやすい地域がらです。これまで何とかなったのだからこれからも何とかなるだろうという意識があります。

どんなに名声があっても人口減少で自治体が存続できなければ大ダメージを受けます。山林が荒廃すれば大きな水害を引き起こします。

神奈川県西部地域は一見すると豊かな資源に恵まれてまだまだ地域活性化の余力が十分にあるように目に映ります。

しかし、実態は相当の危機が迫っています。人口減少、山林崩壊、旧市街地の衰退など待ったなしの課題ばかりです。

こうした危機に先行して直面している地域の中には必至で活性化策を模索して踏ん張っている地域があります。

日本海に浮かぶ島根県の海士町は町長が自らの報酬を半減させて職員もそれにならって給与を削減し2億円の基金を作って活性化に乗り出してます。

全国から若者が海士町を目指して移住しているというではありませんか。こうしたほとばしるリーダーの気概を伺うと胸が熱くなります。

わが神奈川県西部地域もいずれ同様の危機に陥りかねないのに漫然と手を拱いて待ちの姿勢を続けていてはいけません。

神奈川県西部地域のように交通の利便性も地域資源の豊富さも兼ね備えている地域が衰退するとすれば日本で活性化できる地域などありません。

個々の市町の勢いは弱まっていても地域全体の潜在力は日本有数です。神奈川県西部こそが地方創生のお手本となれます。

足らないのは地域全体を視野に入れた地域構想がありません。各市町の将来構想を寄せ集めたものでは役に立ちません。

戦略的に優先順位をつけた実践的な地域構想が不可欠です。小田原市が中心とならなければ構想はまとめられません。

加藤憲一市長の任務は重いです。小田原市だけの視野ではなく県西部全体をまとめる方向で力を注ぐ必要がります。やれると思います。