ワールドカフェ、お茶しながら開成町の広報について考えました。

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1週間ほど前だったと思います。開成町役場に用事があって役場内の玄関ロビーを歩いていた時後ろから声をかけられました。

広報担当の女子職員でした。私が町長だった時に採用した女性です。東京の出身で大学の時は英米文学を専攻してました。

今は結婚して名前が変わり子供のいるということでした。「広報について意見交換の場があるので是非参加して欲しい。」と頼まれました。

渡されたチラシには「ワールドカフェ」と書かれていました。外国人とお茶でも飲みながら意見交換するのかと思いました。

調べてみるとワールドカフェとは、お茶しながらリラックスして意見交換する手法の1つであることを知りました。

数人ごとのグループでいくつかのテーブルを囲み自由に各テーブルを回って話し合います。テーブルの責任者は動かずに議論を聴きます。

自由に議論する手法としてアメリカで取り入れられたやり方だということです。横浜で行われた会議で1度体験したことを思い出しました。

注意を払わなければならないのはお互いが対等の関係であるということです。そして批判し合うことは避けることです。

もう1つは、1人がしゃべりまくって他の人の発言時間を奪わないことにも注意しないといけません。意欲はあっても抑え気味が大切です。

開成町の広報のあり方を話し合うのに「ワールドカフェ」のような洒落たやり方をやって見ようと誰が思いついたのか不思議でした。

なんと私の知人の女性でした。川崎から開成町に越してきた方で育児の支援活動をしています。専門書の翻訳もされてます。

外からの人材がもたらす知恵でした。いわばよそ者のアイデアを受け入れた格好です。外からの人に敷居が低いと色んなことが学べます。

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6テーブルで25人ほどの参加者でした。団塊の世代の方から20代の若者まで年代は散らばってました。赤ちゃんもいました。

役場の職員が担当課長以下4人いました。広報担当者の女性を除いて各テーブルで入って意見を述べる側に回っていました。

東京から広告宣伝のプロの方にも参加してもらってました。開成町以外の方の参加もありました。多様な面子が集まってました。

開成町の良いところ、広報紙を活用しているか、他の市町村の広報誌と比べてどうか、今後どうしたら良いのかについて自由に話し合いました。

広報紙は読むというより見ている利用が多いと思いました。同時に配布されるお知らせ版は皆さん丹念に読んでいるようでした。

広報紙で町内の方で1番よく読むのは、「死亡欄」と「出生欄」です。これは間違いありません。その他は関心のあるところだけ見るという感じです。

こういった利用が多いのならば割り切って簡潔な情報提供に徹するのも1案だと思いました。担当職員はたった1人です。

無理はできませんしおカネも余裕がありません。広報コンクールで賞をもらうような広報紙はおカネがかかっています。真似できません。

その代り徹底して町民に参加してもらって町民の情報紙みたいな利用の仕方もあります。東京の広告宣伝のプロの方が言われてました。

私も全く同感です。賞を取るより自分たちの広報紙だという参加感を持ってもらう方が良く読まれるし大切だと思います。