南足柄市の学童保育の充実に向けて保護者会自ら動く。
私の幼馴染から相談があると連絡がありました。依頼してきたのは、お隣の南足柄市で学童保育の指導員をしている女性です。
14日の土曜日の夜、2人の女性と一緒に我が家に来ました。学童保育で困っていることがあるので知恵を貸して欲しいということでした。
学童保育と一般には言われますが、正式には「放課後児童健全育成事業」というの名称の取り組みで国の所管は厚生労働省です。
小学生低学年の児童を放課後や休日の時に預かる取り組みです。共稼ぎの家庭では低学年では心配ですので預かってもらえれば助かります。
行政が直接こうした事業を行うか民間の事業者に委託するかが普通です。南足柄市では保護者たちが取り組んでいるということです。
私は初耳でした。大変な行動力だと驚きました。開成町では民間の保育所に委託して実施してもらっています。
南足柄市は、保育を必要とする児童の保護者会の組織がしっかりしていて自ら放課後児童を預かる取り組みを行政の支援で行っています。
難題が持ち上がりました。今年の4月から国の子育て支援の仕組みが大きく変わります。幼稚園と保育園別々だった仕組みが一体化します。
これに伴って児童福祉法が改正され学童保育についても市町村が条例を定めて事業を推進する責任をはっきりさせることになりました。
保護者会という任意団体が運営するのではなくこの際きちんと法人化しようということになったということです。
NPO法人となることにしました。運営もきちんと継続できるようにしなければなりません。財源が、な不足します。
南足柄市では現在8か所で学童保育が実施されており5か所が保護者会の運営、3か所が民間の運営で5640万円かかるということです。
このうちの3分の1が国と県と市からの補助金です。残りは保護者の負担です。この補助金の増額を求めたいということでした。
南足柄市からの補助が増額されれば国と県からの補助金も連動して増額されます。国では行政からの助成を半分程度にすることを目指してます。
南足柄市があと年額300万円余り増額してもらえれば基準に達するということでした。このくらいなら何とかなるのではと思いました。
現在放課後保育を利用しているのは298人で利用料は、月額で1万円前後です。利用者の負担は結構重いです。
行政の補助を求めたいという要望です。自ら運営していこうという意欲もある団体への補助ですのでおカネが活きます。
また国の子育て支援の仕組みが大きく変わる時の支援ですので増額の正当性は十分です。真正面から南足柄市長へ要望すべきと助言しました。
子育て支援を充実させたいと思っているはずなので必ず受け止めてくれるはずだと感想を述べました。直ぐに行動すると言ってました。
市議会に対しては支援してくれる議員を通じて請願を提出したということで間もなく開かれる定例議会で審査される予定です。
議会も反対はあり得ないでしょう。当事者である保護者会の行動が行政と議会を動かし学童保育の充実へと向かうのは間違いありません。