一昨日小田原で講演の機会がありました。20人ほどの集まりでした。大先輩の方々が多いこともあって人生90年、100年時代の話しをしました。

テレビをひねれば、やたらと認知症の話題が流れています。何を食べたら良いとか、こんな運動を続けなさいとか盛んに宣伝されてます。

確かに食べ物は人にとって大切です。健康な身体を作るには運動も欠かせません。しかし、それだけで本当の健康を保つことが出来るでしょうか。

平均寿命が伸びて世界トップになっても元気でないとうれしさも半減します。元気を作るのは肉体だけでなく心です。

心が強靭であることは強みです。私の母親の話しをしました。92歳です。身の周りのことは全て自分でやります。

今でも畑の草むしりや野菜作りを続けています。野菜は食卓に並び助かってます。自分でできることはやるという意思が強いです。

生まれつきなのか父が20年も町長をやらせていただいたので随分と苦労したと思います。その過程で身に付いたのかはわかりません。

たぶん両方だと思います。いずれにしましても長寿で元気の秘訣の大きな要素として意思が強いことは挙げられます。

続いて宮脇昭さんとどんぐり源さんの話をしました。宮脇さんは85歳、どんぐり源さんは84歳です。社会貢献活動をバリバリやってます。

宮脇さんは、シイ、カシ、タブなどのふるさと本来の樹木を植えて森を再生させる運動の中心人物でその分野で知らない人はいません。

お会いすると使命感の塊であることがビシバシと伝わってきます。自分がやらずして誰がやるという信念といって良いです。

どんぐり源さんは宮脇さんのように著名人ではありません。しかし、マテバシイという種類のどんぐりを食材にしてどんぐり食品を開発してます。

若者とタイアップして障害者にどんぐりを拾ってもらっています。食品を売って障害者に給与を支払う取り組みをしています。

どんぐりという縄文時代の食材を使って弱い立場の人たちを巻き込んで新しい経済の仕組みを創ろうとする情熱は半端ではありません。

お2人とも年を取る暇がありません。元気一杯です。サプリメントを飲んだりトレーニングジムには通っていません。

元気の源は、世のため人のために人生を生き抜きたいという意思なのだと思います。より良く生きたいという心が作用しています。

それとお2人とも今に集中して生きていられます。過ぎ去ったことをあれこれ思い悩むのでもなく将来を悲観するのでもありません。

今現在為すべきことに徹底して集中しているように見えます。過去と未来ではなく今に生きること。これも年を取らない秘訣です。

お2人はいわばスーパーマンです。誰もが同じ真似はできません。しかし見習うことはできます。できる範囲で実践することはできます。

身近なことで地域にとって役立つことをやってみること。やり始めたら集中してみること。これで随分元気が注入されると思います。

お一人お一人の高齢者が元気で活き活きと社会のために活動を続けているような社会こそが真の活力ある社会です。