第7回『小田原・足柄を主題にした大学生の卒業論文に学ぶ会』
(小田原城 小田原市HPより)
足柄の歴史再発見クラブの大脇良夫さんより『小田原・足柄を主題にした大学生の卒業論文に学ぶ会』の案内が届きました。
3月1日の午後1時半より、開成町民センター3階の大会議室で開催されます。今年で7回目となります。継続する力に敬服します。
行政が実施しているのではありません。大脇さんと同じく足柄の歴史再発見クラブの井上三男さんのたった2人で会を催しています。
私は毎回講評を行う役目です。「講評が好評だ。」などとおだてられています。毎年参加するのを楽しみにしています。
若い発想は刺激的です。特にパソコンの画像を駆使して映像化する技は若い人はすごいです。楽々とこなしている感じです。
足柄地域の真ん中を酒匂川が流れています。1707年12月の富士山の噴火の翌月の大氾濫を始め幾度が洪水を引き起こしています。
学生たちがこの氾濫の様子をコンピュータグラフィックスを活用して再現しました。参加者から「オー」というどよめきが起きました。
雨がじゃんじゃん降り注ぎ土手から水が溢れて平野に押し寄せる感じが臨場感あふれていました。固唾を飲む感じでした。
今年の発表にもコンピューターグラフィックスが登場します。小田原城をパソコン上に再現し観光振興を提言するということです。
歴史的な景観を保存して観光に役立てるという発想です。 東京電機大学理工学部建築・都市環境学系
の学生の発表です。
同じく小田原城に関して天守閣の石垣カルテの作成というのがあります。石垣が崩れないためにも貴重な研究だと思います。
東京農業大学の地域環境科学部の学生が行います。東京農大は幅広い分野をカバーしているものだと驚きました。
江戸時代後期の小田原藩の専売制についての研究発表があります。東京学芸大の大学院で歴史学を専攻している学生の発表です。
小田原の和菓子屋の発展の研究発表もあります。東京農大地域環境科学部の学生です。美味しそうな発表になりそうです。
学生たちに人気があるのは小田原です。小田原はブランドです。地域資源が豊富であることの証です。活かさないと神様に叱られます。
今回は、特別講演もあります。測量会社のアジア航測株式会社総合研究所の技師長の千葉達郎さんの発表があります。
「赤色立体地図による富士山宝永噴火を考える」という内容です。富士山の噴火が取りざたされてます。興味を引かれる方が多いと思います。
専門用語の赤色立体地図というのが良く判りません。赤富士みたいな知事が登場するのでしょうか興味津々です。
大学生たちにとってお手本となる発表が行われると思います。プロの発表のレベルを知る良い機会となると確信します。