瀬戸酒造店

(開成町 瀬戸酒造 神奈川県酒造組合ホームページより)

開成町の瀬戸酒造の復活を目指す話し合いが昨日ありました。夢のある楽しい話は盛り上がります。あっという間に時間も過ぎます。

今年1月から意見交換会をはじめて3回目です。東京の大手コンサルタントが仲間に加わり議論が整理されてきました。

これまで話し合った結果をきちんとまとめて、その上で議論をしますので同じことを繰り返し話す無駄がなくなります。

途中まで話が進んだ頃に前に一度意見交換したことを思い出すことがままあります。事務局がしっかりしていればこうした進行は防げます。

昨日の会議の主役は東京農業大学教授の穂坂賢さんです。醸造学の研究者ですので全国の酒蔵事情に詳しいです。

全国に千余りある日本酒の酒蔵の中で450ほどが東京農業大学の出身者による酒蔵だということです。大変なネットワークです。

穂坂さんの教え子も全国に散っています。近いところでは、お隣松田町の酒蔵、中澤酒造の社長がそうです。父上も農大OBだということでした。

穂坂さんを通じて同窓ののつながりを活かせば酒蔵同士の協力を得られやすいです。穂坂さんの存在は本当に心強いです。

穂坂さんの昨日の話で一番印象に残ったのは本当の地酒とはという話です。本当の地酒は地域で作った酒米で作るのが本来だということです。

酒米といえば「山田錦」がブランドです。昨今の純米酒ブームで一部メーカーの買い占めが起きているとも言われてます。

「山田錦」がいかに良質な酒米だとしても遠くから購入して作ったのでは本当の地酒とは言えないという考え方でした。

「山田錦」でなくても地元の農家が地元で作ることが大切です。酒蔵の復活は、地域のコメ作りと密接不可分だということになります。

酒米は栽培が難しく反当たりの収量も少ないので多少価格が高くても割に合わないケースが多いということでした。これは大きな課題です。

地酒を造って地場産業を復活させることでもあるし、水田農業の新たな展開の1つの方策でもあるので行政や農協の支援が必要です。

日本酒を好む層が2層に分かれているという話も面白かったです。1つの塊は65歳以上の男性です。これは良く理解できます。

もう1つの塊は30歳前後の女性だという話でした。65歳以上の男性が好む日本酒と30歳の女性が好む日本酒は異なります。

日本酒は一升瓶が定番ですが女性となるとデザインも全く異次元の発想が必要です。確かに最近ボトルも多様になってきています。

日本酒の将来を拓くのは海外だと言われてました。海外での日本酒ブームを活用できるかどうかがポイントとなります。

輸出を考えるのならばラベルから始まって味も考えなければなりません。国によって銘柄を変えるぐらいのきめ細かさが求められると思います。

2020年の東京オリンピックは日本酒の販路の拡大にとってチャンスです。この動きに絡めるように酒蔵の復活を目指したいです。

大学主催で酒蔵ツアーも考えられます。学生にとっての体験学習の場でもありますし一般の方々も参加できる楽しい催しです。

穂坂先生に勉強会の仲間に加わっていただいたおかげで話題がどんどん広がります。来月も中旬に意見交換会を行います。