神奈川県立保健福祉大学中村学長の言葉
(神奈川県立保健福祉大学 中村丁次学長 大学ホームページより)
2月26日、小田原で開催した「県西地域未来産業創造シンポジウム~医食農同源~」大盛況で大成功でした。
メインゲストの神奈川県立医療福祉大学学長の中村丁次さんと神奈川サイエンスパーク社長で東海大学教授の内田裕久さんの講演が良かったです。
昨日はシンポを仕切った一般社団法人酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会の中心メンバー2人と一緒に中村学長に御礼のあいさつに伺いました。
大学は横須賀です。中村さんのお話しは本当に面白く面会時間の30分があっという間でした。とにかく視点が新鮮で話に引き付けられます。
中国は急速な経済発展を遂げて食糧事情も改善しました。食べ物が食べれなかった時代の反動からか食べることへの関心は高いといいうことです。
既に沿岸部の経済が発展している地域を中心に成人病予備軍である太り過ぎのメタボな方が2億人いると言われてました。
日本の総人口をはるかに上回る人数です。元々の人口がなにせ日本の10倍以上ですので率は低くても実数は桁外れとなります。
特に子供たちの肥満が増えているとのことでした。1人っ子政策でお祝い事も丁寧になりますし甘やかされがちです。肥満につながっているようです。
日本のように学校給食はありません。栄養指導はまだまだだということでした。この問題は、中国の今後を考える上で重大問題です。
中国はいずれ超少子化社会となるのは1人っ子政策を採用した当然の帰結です。その子供たちが不健康で大人になって病気になったら一大事です。
今中国では人間ドックブームが起こっていると言われてました。お金持ちは日本の病院で受診することがステイタスみたいです。
中国人のお金持ちをどんどん受けれ儲けている日本の病院も出て来ているようです。日本の病院はとにかく人気があるようです。
経済発展によって病気の様相も変化します。ベトナムでも糖尿病が増加しています。中村さんは日本が貢献できる分野は大きいと言われてました。
日本は、レベルの高い病院があり栄養指導なども各種期間を通じて実施されてます。社会全体の取り組みが整っています。
こうした日本の健康づくりや医療のシステム自体が輸出できる内容だと中村さんは言われます。視点を外に向けて考える時代だと言われます。
日本食の弁当も再評価が必要だと言われます。日本の食材で作った日本の弁当は安全で健康の良いと評価は高いと言われます。
アジア各国に日本のコンビニは進出しています。日本の食材で健康にこだわった弁当を製造すれば間違いなく売れると言われてました。
経済的にもメリットがあるということならば民間企業や民間病院が参入してきます。そうなれば民間の力で持続が可能となります。
中村学長との懇談は、日本のこれからの歩み方を考えさせられました。国際貢献は、軍事力のようなハードな分野ばかりではありません。
医療や健康づくりのようなソフトな分野で日本はもっと貢献できるし日本経済にも刺激を与えます。こちらの道にもっと力を注ぐべきです。