東アジア文化交渉学会に向け治水神・禹王(うおう)勉強会開催

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17日足柄の歴史再発見クラブの佐久間俊治会長が講師になって治水神・禹王についての勉強会が開成町役場でありました。

5月9日、10日開催する東アジア文化交渉学会に向けて役場のスタッフや幹部の皆さんにクラブのこれまでの取り組みを知ってもらうためです。

府川町長を始め副町長、教育長にも出席していただきました。担当のプロジェクトチームの若手メンバーはもちろんです。

佐久間会長、80歳の坂を超えたかどうかぐらいです。普段頭を使って色々と調査をされている方はお元気です。

佐久間会長の趣味はウォーキングです。一緒に歩いていると着いて行くのがやっとぐらいの速さで歩かれます。普段の鍛錬の賜物です。

鍛えた健脚で日本全国の禹王遺跡を見て回ったり、中国本土の禹王遺跡の調査にも数度出かけていられます。

その映像を紹介しながら役場職員の皆さんに調査の結果わかったことを解説されていました。役場の職員の方も熱心さに驚いたと思います。

足柄の歴史再発見クラブが誕生して今年で10年です。節目の年に東アジア文化交渉学会という大きな催しをすることができることは喜びです。

府川町長が町制60周年の記念事業に位置付けてくれたことが大きいです。民間団体だけでは手に負えません。本当に助かりました。

楽器のメインテーマといっても良いのは治水神・禹王に関する発表です。この分科会は、クラブの顧問の大脇良夫さんが担当されます。

大脇さんは基調講演者でもあります。3人講演されますが前文化庁長官と専門研究者のドイツ人の方と大脇さんです。

120人の研究者が参加する国際学会で郷土史の民間研究者が基調講演をすることは異例です。今回の学会における禹王の位置づけが判ります。

足柄の歴史再発見クラブが禹王の生まれ故郷といわれる中国河南省から中国の民間研究者を3人招待しています。交流が楽しみです。

学会には中国だけでなく香港、台湾、韓国からも研究者が参加されます。東アジアを分母に禹王についての研究成果が発表されます。

台湾には遺跡も多く残っているということですし、台湾の測量学会のシンボルは禹王です。治水神・禹王は台湾にも深く根付いています。

禹王は中国古代黄河の治水をするために大地の高低差をきめ細かに調査しました。優れた測量技術者でもありました。

学会が修了した後、足柄地域の禹王遺跡と文命中学校を希望者に見てもらうツアーがあります。英語と中国語の簡単な資料を用意します。

英語は佐久間さんが親友に頼んで用意します。中国語の方は、国際学会の会長でもある法政大学の王敏教授に訳してもらいます。

グローバル時代です。英語は標準、中国語、韓国語も常識化する時代がやって来ます。国際観光を盛んにしようとするなら準備が必要です。

今月24日と25日には学会事務局の関西大学と打ち合わせです。国際学会本番まであと50日となり受け入れ準備が慌ただしくなります。