山崎拓さんからの警戒警報
(山崎拓 元衆議院議員 ウィキペディアより)
2月26日衆議院議員の亀井静香さんが地方活性化を目指す新たな議員グループの結成を打ち上げました。その後懇談会がありました。
元衆議院議員の山崎拓さんが参加されてました。「山拓 やまたく」さんと呼ばれ自民党の一派閥を率い安保政策通として名を成しました。
78歳です。亀井静香さんと同い年です。お元気です。都内の事務所にでんと控え国会議員らの相談に応じていられるとのことです。
山拓さんのあいさつが印象に残っています。安倍政権が推し進める安保政策に危惧の念を深く抱いていられました。
私は、山拓さんは、集団的自衛権の行使容認に積極的だと思い込んでいました。日米安保体制の堅持を主張していたからです。
逆でした。「戦争を2度としてはならない。」この大前提の元に安全保障政策を考えてきたが今はその大前提が揺らいでいるとズバリ言われてました。
更に野党民主党に対し明確な対立軸を打ち立てて論議を興すことによって安保政策を中庸に治めることを期待されてました。
山拓さんは自民党内が安倍路線一色に塗り固まっていて堂々と論戦を挑む政治家が出てこないことから野党への期待感を示したのだと思います。
それともう1つ、沖縄情勢についても憂慮されてました。沖縄で政府と地元が決定的に戒律すると日本の安全保障の根幹が揺らぐと言われてました。
沖縄で在日アメリカ軍基地の辺野古への移設を強行すれば県知事選挙や衆議院選挙で示された民意を見れば猛反発は明らかです。
政府と地元の対立状況が激化すれば沖縄全土に在日アメリカ軍基地への反発が強まり日米安保体制にもひびが入りかねないと見ているのだと思います。
昨今の沖縄情勢は山拓さんが言われていた通りの状況になりつつあります。双方とも後に引けず行き着くところまで行きそうな雲行きです。
翁長県知事が政府に対し移設作業の中止を求めたのはもはや後戻りは断じてしないという決意表明と同等です。
政府の方は菅官房長官の記者会見で方針は明らかです。既定方針に沿って移設を進める作業を継続するという固い姿勢です。
独裁国家ならば暴力で強引に押さえこむのでしょうが民主主義国の日本でそうした荒業は到底採用することはできません。
普天間基地がいかに危険な基地であっても同じ県内の辺野古への移設は認められないという沖縄県民の大方の合意があります。
沖縄県民のこの合意がある限り力でねじ伏せることは不可能です。やればやるほど反発が出て対立が激化すると見るのは常識的です。
翁長知事の移設作業の停止指示の法的な妥当性を審査する手続きに入りましたが、普天間基地の移設問題は再び暗礁に乗り上げようとしてます。
私は、沖縄県民の移設拒否の民意は変わらないと見ます。民主主義の原則である民意を尊重するのならば別の道を歩むしか方法がありません。
まずは、対話の場が必要であることは当然です。政府が喧嘩腰では解決の糸口は全く見い出せません。政府対応の変更が期待されます。
同時に基地のそもそもの存在理由を無くす取り組みをしなくてはなりません。尖閣問題による沖縄周辺の緊張を緩和させるしかありません。