国際学会で地域おこし!
(画像 東アジア文化交渉学会HPより)
昨日、開成町で5月9日と10日の2日間開催される「東アジア文化交渉学会in開成」の実行委員会がありました。
開催地の府川町長、山北町の湯川町長のほか東アジア文化交渉学会の2015年会長の王敏法政大学教授も参加されました。
主催団体を代表して足柄の歴史再発見クラブの佐久間会長から力を合わせて立派な大会にして行こうと開会のあいさつがありました。
府川町長からは、開成町は今年町制60周年を迎えており、国際学会の開催は、記念の年にに相応しい催しだと決意表明がありました。
湯川町長は山北町には治水神・禹王に関する遺跡があり応援して行くと述べました。同じく遺跡のある南足柄市からの市長の代理が出席されました。
王敏教授からは、地域と一緒に国際学会を開催することは異例のことですが、大変に意義ある取り組みだと言われていました。
確かに、今回の国際学会の開催は異例づくめです。まず、民間の郷土史研究グループ「足柄の歴史再発見クラブ」が主催者の一翼を担っています。
クラブがわが地域を流れる酒匂川の治水の難所に建てられた神社の守り神が中国の治水神・禹王(文命)であることを再発見しました。
全国の治水神・禹王遺跡の存在を探求し中国の禹王研究グループとも交流し遂に国際学会で発表するまでになりました。
国際学会で民間の研究者に発表の場を与えられるだけでなく分科会の主要テーマの一つとして認めていただいてます。
あり得ません。伝統と格式を重んじる学会であったならば実現しなかったことは確実です。王敏会長の決断で話しが進みました。
国際学会と言えば大学の構内かあるいは立派なホールでの開催が一般的です。神奈川県の小さな町で開催なんて常識的にはあり得ません。
ちょうど開成町が町制60周年を迎えたというタイミングが良かったです。開成町だけでなく地域全体で取り組みことができたのも良かったです。
地域とタイアップした国際学会の開催は画期的です。学会は研究者のためだけにあるのではなく地域と連携し新たな展開を目指す学会の姿です。
また地域にとっては国際学会を誘致することで外国人との国際交流の場を作ることができます。地域の良さを見てもらうこともできます。
開成町主催の歓迎パーティーは、田園の中にある観葉植物を育てる大型のビニールハウスで実施することを決定しました。
ホテルではできないおもてなしに町民あげて工夫を凝らすことにしています。訪れた外国人の皆さんはびっくりされると思います。
(展示予定の電気自動車)
あじさいの里の水路に設置された小水力発電装置から電力を取りLEDの灯ろうを並べる計画です。電気自動車の展示もします。
参加された研究者に配布する資料用のバッグはリサイクルされた製品で作られたものを提供することにしています。
開成町が環境問題にこだわっていることを中国を始め外国人の研究者に見ていただくことで開成町への関心をより一層高めてもらいます。
あと1カ月と少しになりました。開成町役場のプロジェクトメンバーには若手が揃っています。彼らの馬力に期待しています。頑張ります。