平塚市大神地域のツインシティー構想の見直しを。2
大型連休後半の最初の日、今月2日に平塚市議会議員の江口友子さんが開成町にやってきました。開成町の開発の現状を見るためです。
現在大型の開発計画が進行中の平塚市大神地域の町づくりの参考にしたいということでした。地権者の方2人も一緒でした。
江口さんはショッピングセンターと物流倉庫を拠点とする現行開発計画に意義を唱えています。見直しができないか模索中です。
小田急線開成駅周辺には計画的にマンションが立ち並び駅から離れた地域は今まさに新しい街並みが誕生しようとしています。
江口さんらにお伝えしたかったのはここまで開成町が来るのには町長を始め先人の多大な努力があって一朝一夕にはできないということでした。
町北部の田園地帯の水田を守りその景観を整えるところから始まったということは特に強調しました。町のシンボルを守ることが何より大切です。
田園の一角にあるかやぶき屋根の古民家の瀬戸屋敷を案内しました。開成町の歴史を象徴する建物を再生させた経緯を説明しました。
300年続いたお屋敷で開成町の農村文化を具体に表現しています。江口さんたちも思い切った古民家の復活に驚いていました。
守ることは決して後ろ向きの発想ではありません。都市部の方々を引き込む極めて魅力的な道具です。町の誇りにもなります。
平塚市大神地域の開発はおよそ70ヘクタール程度ということですので開成町の南部地域の開発の2.5倍の開発です。
核となるのが大型のショッピングセンターと物流倉庫群というのが現行計画です。正直言いまして夢が感じられないのが残念です。
田園を潰すのですからその代わりに未来を創造する何かを核にして欲しいです。守るものを最初に見つけそこをシンボルにするのが順当です。
私は現地を見た感じですと守るものは明快だと思います。富士山を仰ぎ見る景観を守ることです。霊峰富士を消してはならないと思います。
そして大神という地名に相応しい地域開発をして欲しいです。鎮守の森です。市民の憩いの場となるような立派な森を創って欲しいです。
進出予定のショッピングセンターは全国でふるさとの森づくりを進めています。横浜国立大学名誉教授の宮脇昭さんの方式を取り入れています。
ふるさとの森づくりの全国のモデルとなるような鎮守の森を創ることを目指すべきではないでしょうか。なにせ地名が大神です。
市民が総ぐるみとなって大神に相応しい鎮守の森を創造できれば大神の神様も納得すると思います。是非検討して欲しいです。
それと農地を潰す以上、農業の活性化につなげる策を講じることは絶対条件です。販売する農作物をできる限り地場産にすることが必要です。
供給しきれないのならば新たに自然エネルギーを取り入れた最先端の植物工場を誘致してでも地場産農作物の供給にこだわるべきだと思います。
将来は相模川を隔てて反対側の寒川町に新幹線の新駅を誘致し平塚側に渡る橋をもう一本架けようという壮大な構想が根っこにあります。
大構想が実現した時に平塚側でみっともない開発を先行したと後ろ指をさされることは平塚市民の恥だと思います。熟慮して欲しいです。