東アジア文化交渉学会の行事、全て終了!
昨日は、朝ちょっとひんやりして空気が澄み渡り、富士山がくっきり見えました。地元の人でもめったに見れない富士山が見れました。
東アジア文化交渉学会に参加された研究者や希望者の皆さん30数人を対象に治水神・禹王遺跡の見学会を実施しました。
見学会の前に富士山を見ようということになりました。松田町のご協力により松田山の中腹のハーブガーデンから富士山を眺めました。
この日のために和服まで用意してきた女性がいて富士山をバッグに記念写真を撮影していました。天が味方しているとしか思えない天気でした。
私は自分の車で先回りして治水神・禹王が祀られている福沢神社に行きました。今年90歳になる地元の長老が待っていました。
驚いて理由をたずねると中国や外国の方々が見学に来られるというので待っていたということでした。頭が下がりました。
福沢神社の歴史を調べて来られた方です。到着した研究者の皆さんに今年90歳になる長老が出迎えて下さっていると紹介すると歓声が湧きました。
もっと驚いたことがありました。見学者が到着する前にご夫妻らしい男女のペアの方が神社境内の治水神・禹王遺跡を熱心に見学していました。
話しかけてみると上海出身の方で日本で勤務されている中国人の方のご夫妻でした。たまたま偶然のことでした。
治水神禹王が祀られた経緯に大変に関心があり私が知っている限りのことを説明しました。治水神・禹王遺跡は中国人にとって興味深い観光資源です。
福沢神社の対岸にある山北町岩流瀬(がらぜ)の文命西堤も見学しました。こちらは地元自治会の幹部の皆さんが出迎えて下さいました。
遺跡に紅白の幕まで付けていただいてました。地元の皆さんが治水神・禹王を大切にして守っていることを理解していただいたと思います。
ガイド役は足柄の歴史再発見クラブの中心メンバーの大脇良夫さんと関口康弘さんが務めました。知識豊富ですのでどんな質問にも答えられます。
関口さんは現役の高校の日本史の先生です。この日は休みが取れたということで全面協力していただきました。
治水神・禹王の本来の名前である「文命」がそのまま校名となっている開成町の文命中学校も見学しました。
私は残念ながら同行できませんでしたが、東アジア文化交渉学会でも発表された中村校長先生が案内役を務めて下さったということです。
中村校長先生は普段の中学校の姿を見てもらいたいと話していました。参加した方の話しですと雰囲気がとてもよかったということでした。
2班に分かれてのミニツアーでした。正午に小田急線開成駅に集合し解散ということになりました。満足していただいたと思います。
足柄の歴史再発見クラブのメンバーは最後の仕事がありました。中国河南省登封市から来ていただいた常松木さんらと昼食会を行いました。
来年は、治水神・禹王の生まれ故郷である中国で民間の研究者同士集まって治水神・禹王の関する研究会を開催したいものです。
広大な国土を有する中国の治水神の祀り方とその文化を受け入れた日本の祀り方の違いに関心があります。比較研究をしたいです。
東アジア文化交渉学会、多くの皆さんのご協力に支えられて大成功に終わりました。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。