ニュー神奈川県日中友好協会を目指して
(神奈川県日中友好協会 牧内良平 前会長)
昨日、神奈川新聞、テレビ神奈川の本社の入っている横浜市内のビルで神奈川県日中友好協会の総会が開かれました。
役員の交代がありました。牧内良平会長が勇退されました。牧内さんは元神奈川新聞記者でテレビ神奈川の社長を務められました。
町長時代から面識がありずっとお付き合いさせていただいてます。一身上の都合で会長を退かれるということでした。
後任の会長は、神奈川新聞の現社長の並木裕之さんに決まりました。2代続いてマスコミ出身者が会長となります。
そして会長代理にはテレビ神奈川の社長の中村行宏さんが就きました。トップとナンバー2がメディアの現役社長になりました。
日中友好関係行事を発信するのに頼もしい限りです。牧内前会長の力量がいかんなく発揮された人事だと思いました。
日中関係が芳しくないことを反映して神奈川県日中友好協会の個人会員は減少傾向です。そして年齢も高くなっています。
日中国交正常化は1972年です。43年経過しました。あの時代に熱い思いを持って日中友好に飛び込んで来られた若者も年をとります。
世代交代を進めるためには両国の関係が良好であることが望ましいのは言うまでもありません。残念なことですが現状は逆です。
神奈川県日中友好協会は手をこまねてはいません。いち早く一般社団法人として正式な法人化を果たし位置づけを明確にしました。
神奈川県の役人出身者が常務理事を務めていることの良い効果が出ました。体制を整えた上で取り組んだのが法人会員の獲得です。
47社から52社に増やしました。収入が96万円から130万円に増えました。大変な努力です。財務の安定が何より大切です。
4月期と10月期の2期に分けて中国語講座を開設しています。これも1つの収入源になっています。拡大が期待されます。
中国人に日本語を教えるというのも1案だと思います。中国人の経済状況も大きく改善されています。発想を変える必要があります。
神奈川県日中友好協会の新たな発展は、増える一方の中国人観光客を意識し、観光振興を側面から支える活動にあると思います。
日本と中国の様々な交流の歴史に彩られた神奈川県の特色を活かし神奈川らしい日中観光を展開する余地があります。
神奈川の中の日本と中国との歴史的遺跡を整理し直して観光資源として活かしていくことはその最たる取り組みだと思います。
横浜は中国革命の父、孫文の亡命先でした。ゆかりの地をもう一度クローズアップさせることが合っても良いと思います。
鎌倉の名刹は中国から禅の名僧を招いた開いた寺院です。このあたりの歴史ももう一度きちんと捉え直す必要があると思えてなりません。
日本の象徴富士山を仰ぎ見る景勝の地箱根は中国人が大好きな温泉地です。神奈川県の日中友好協会としても熱い視線を向けるべきです。
現在は、火山活動が活発で大涌谷周辺は立ち入りができませんが一部に過ぎません。中国に向けて箱根の実情を発信するお手伝いも可能です。
実は、私も今回の役員人事で34人いる理事の最後の1人になりました。協会のイメージを一新するようなお手伝いをしたいと思います。