長野県飯田市で環境文化都市の町づくりを学ぶ。

kazeHP

(平澤和人 『風の学び舎発 持続可能な社会を目指して』)

昨日、長野県飯田市を訪れ飯田市が展開している「環境文化都市」という発想の町づくりを駆け足で学んできました。

神奈川県の地方自治のあり方を勉強している研究会のメンバー6人で行きました。他のメンバーは一泊でしたが私は日帰りでした。

朝7時に横浜駅の西口集合でした。横浜駅西口は、空き缶やゴミが入ったポリ袋が散乱してました。県との玄関口としてみっともないです。

相模縦貫道が開通しましたので東名高速から中央高速への連結がスムーズです。あっという間に八王子インターへ入りました。

途中2か所サービスエリアにで休憩したのにもかかわらず午前11時には飯田市に到着しました。天竜川の上流の伊那谷地域にあります。

年間の日照時間が255日で晴れる日が多いところです。昨日も太陽が照り付けていました。5月とは思えない夏を感じる陽気でした。

谷を車で少し登ったところに「風の学舎(かぜのまなびや)」という宿泊ができる木造の建物がありました。ここが目的地です。

この建物を拠点にして持続可能な社会づくりに奮闘している市民グループの方々の活動を学ぶためにやって来ました。

「NPO法人いいだ自然エネルギーネット山法師」という名前が付いていました。優しい方ばかりでしたが気概は山法師並みでした。

仕切り役の平澤和人さんからお話しを2時間近く伺いました。衝撃を受けました。元飯田市役所の職員で町づくりの先頭に立ってました。

飯田市は1996年に既に環境文化都市構想を打ち上げています。全国自治体のフロントランナーでした。環境省のエコタウンにも選ばれました。

太陽光の導入に力を注ぎ太陽光導入の設備投資に対する利子補給制度の導入も全国に先駆けて行いました。平澤さんが立役者です。

平澤さんは「環境文化都市」という考え方に注意喚起されてました。環境と文化の2つを町づくりの目玉にしているのではありませんでした。

地域の環境を大切にして持続可能な町づくりに励むことが地域の文化として定着している町を目指すということでした。

目からうろこでした。環境と文化を別々に捉えていたのではなく新しい「環境文化」を身に付けた市民があふれる町を目指していました。

脱帽です。町づくりは行き着くところは人づくりです。当たり前のように地球環境を考える市民を育てて行こうとされてました。

平澤さんがすごいのは自ら役所を辞め実践されていることです。1952年生まれで2008年50代半ばで早期退職されました。

「風の学舎」を拠点にして農地と山林の荒廃を食い止めるための活動に自ら飛び込んで行かれました。この行動力はすごいです。

失礼な言い方になりますがばか者です。平澤さんのようなばか者が世の中を変えます。自ら実践されている人の話しは説得力があります。

平澤さんは『風邪の学舎発持続可能な社会をめざして』という著書を出版されました。私も早速購入しました。帯には「奮闘記」と書かれてました。

実質半日の飯田市訪問でした。しかし得るところは大きかったです。このブログでも改めて報告させていただきます。