根っこの声に耳を傾ける全国懇談会開催
亀井静香衆議院議員が提唱し3月に発足した地方創生を目指す国会議員の集まり「地域活性化協議会」の全国懇談会が昨日開かれました。
会場の衆議院議員会館の国際会議室は満席でした。55人の議連の国会議員は30人以上が本人が出席していました。
地方首長も代理出席も含めて35人が出席です。中小企業の関係者などが82人、地方議員も10人以上参加でした。
これに中央省庁の説明者や国会議員の代理の秘書の方などが加わり200人ほどの参加で入り切れないほどでした。関心が高いと思いました。
代表の亀井静香代議士のあいさつや懇談会のやり取りは、地域の苦しさを知る政治家の皮膚感覚が溢れていました。
基本的なスタンスは弱い立場の方々に軸足を置いていました。中小零細企業の経営者の資金繰りへの支援策には力が入っていました。
消費税が8パーセントに上がったものの取引先の大企業からの圧力で価格に転嫁できず苦しんでいる実情が参加者から紹介されました。
大企業からの圧力を告発しようとしても取引を失ってしまえば元も子もありません。下請けの中小零細企業は沈黙せざるを得ません。
解決策は一朝一夕に見い出せません。しかし、参加者は苦しい実情を聞いていただける場を作っていただけたと感謝していました。
亀井代表のアイデアにも感心しました。無医村を無くす議論をしました。訪問診療のドクターヘリチームを結成しようと提案していました。
離島や道路事情の悪い山間僻地を抱え平時の診療体制が整っていない地域に対して検診や往診のヘリチームの結成が必要だと訴えてました。
こういったシステムができれば離島などに住んでいる人は安心です。また平時への体制は災害などの緊急時にも応用できます。
中央省庁側も亀井代表の議連に期待を寄せています。高速道路のサービスエリアを道の駅として活性化の拠点にするという案を話し合いました。
国土交通省は道路行政のトップである道路局長自ら出席して亀井代表のプランを積極推進したいと明言していました。
一般車もサービスエリア、パーキングエリアを活用できることで地域の活性化につながると期待されます。モデル的事業を募集すると話していました。
近隣市町では、中井町の杉山町長、松田町の本山町長、開成町の府川町長が参加していました。開成町からは4人の町会議員も参加していました。
首長からの意見を司会者から求められ府川町長が発言しました。論旨明快で非常に判り易く参加者も耳を傾けていました。
神奈川県というと横浜などの大都市がイメージされ小さな町があることが忘れられてしまいがちな現状から切り出しました。
富士山の噴火など小さな町では手に負えない問題については国がもっと前面に出て来て欲しいと強く要請していました。
静岡県と神奈川県にまたがる河川である酒匂川を国管理にすることを検討したらどうかと具体に求めていました。中央省庁にしっかり伝わりました。
地域活性化協議会の通称は根っこの会です。根っこである地域の声を聴く会になったと思います。具体の政策にして行くことが急がれます。