水と緑の町づくりは次のステージへ

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27日開成町南部地域の土地区画整理事業の竣工記念パーティーがありました。2007年12月に組合設立から7年半、73億4千万円の事業でした。

前日の26日、中国・北京からの帰りの飛行機が遅れて新宿の喫茶店で一晩過ごし新宿発5時の始発で自宅に戻りました。ちょっとしんどかったです。

竣工パーティーには万難を排して出席するつもりでした。特別の思い入れがあります。町長だった父親から引き継いだ事業がようやく節目を迎えることができました。

私が小学校1年生だった時に開成町長になった父は南部地区の開発と小田急線開成駅の誘致の二つの事業を常に口にしていました。一筋縄では行きませんでした。

開成駅の開業は1985年です。2年前に父は町長を引退しその翌年に急死しました。長年の夢であった小田急線新駅を生きてるうちには見れませんでした。

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もう一つの念願であった南部開発は更に時間がかかりました。一時は断念に追い込まれました。私が1998年2月に町長になり翌年事業を再開しました。

二つ難問がありました。工業系の土地の活用先が確定してませんでした。小学校の建設用地が隣接していましたが建設計画は全く手付かずの状態でした。

トップ交渉で富士フイルム先進研究所の進出を決めました。現在の副町長が当時の役場の担当リーダーで若手職員を引っ張り土地交渉を猛スピードでまとめ切りました。

もうひとつ小学校の建設も二転三転しました。当時の議会議長の協力もあり事業を止めることなく前進することができました。この時の議長は既に亡くなられました。

富士フイルムの進出と新小学校の建設という二つの大きな目玉ができました。ここからは事業は着実に前に進むことになり竣工式典を迎えることになりました。

地権者で組合を作って事業を進める組合施工という方式でした。初代の組合長は故人となられました。天上でさぞかし喜んでいられることと思います。

私も仏壇に線香をあげ父に事業の完成を報告しました。肩の荷が下りた感じがしました。構想から半世紀を超えています。土地区画整理事業は時間かかります。

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27ヘクタールの区域は水と緑の街と名付けられました。その名に相応しい美しい景観を整え維持する仕組みを考えて行くことが大切です。

もうひとつ大きな課題が残されています。新たに誕生した街区から小田急線開成駅に延びる道路の建設が残っています。小さな町の一大事業です。

駅前の街路は町のシンボルです。東京国立市のように溢れんばかりの緑に囲まれた駅前通り、とても魅力的です。中途半端な街路は造ってほしくありません。

じっくり煮詰めて欲しいです。開成町は新たな町づくりのコンセプトを掲げました。「田舎モダン」です。田舎であって現代的でおしゃれなイメージです。

イメージに相応しい駅前通りのプランを考えて行くことが大切です。同時に財源の調達が大きな課題となります。大変な難問ですがやり遂げなければなりません。

神奈川県西部地域で躍進する開成町は地域全体の活力のアップのけん引役となる使命があります。町長を先頭に関係者の献身的な努力が求められています。

 

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